湯沢中里スノーリゾート

湯沢中里スノーリゾート



新潟県南魚沼郡湯沢町に広がる湯沢中里スノーリゾートは、1959年12月にその歴史の幕を開けたスキー場です。JR上越線越後中里駅に直結しており、抜群のアクセスの良さを誇ります。

開業と歴史



湯沢中里エリアにおけるスキーの導入は、大正時代にまで遡ります。当時の土樽村では、村長の南雲喜之七氏や土樽小学校の駒形作十郎訓導らが中心となり、すでにスキークラブが活動を開始していました。地域におけるスキーへの関心は高まっていったのです。

決定的な転機が訪れたのは、1931年9月1日に上越線越後中里駅が開業したことです。これにより、この地域へのアクセスが飛躍的に向上しました。駅開業から間もない同年11月には、地元の原沢政一郎氏がトンネル工事の診療所を改装し、売店と食堂を兼ねた営業を開始。さらに青年団がスキージャンプ台(シャンツェ)を建設するなど、地域を挙げたスキー振興への取り組みが進められました。1936年に出版された『日本スキー発達史』には、当時すでに複数の宿泊施設が存在していたことが記されており、越後中里がスキー拠点として認知され始めていた様子がうかがえます。

戦後、この地での本格的なスキー場開発の機運が高まります。1956年には中里スキー場開発管理委員会が発足し、具体的な計画が推進されました。そして、1959年12月19日、国土計画株式会社によってリフトが設置され、現在のスキー場の基礎が築かれました。開業当初は「湯沢中里スキー場」として親しまれました。

その後の運営は、時代の変化と共に複数の主体へと引き継がれていきます。コクドによる運営を経て、2004年西武鉄道に関する出来事や新潟県中越地震を受けたグループ再編の影響を受け、2006年2月からは株式会社プリンスホテルが運営を担うことになりました。しかし、わずか1年余り後の2007年3月には、米国シティグループへの売却が決定し、ウィンターガーデン・リゾーツ株式会社が事業を承継しました。その後、2009年9月30日にはホスピタリティパートナーズグループに加わる株式会社スマイルスキーリゾートが事業を引き継ぎ、2009-2010シーズンから新たなスタートを切りました。そして、2017年10月にはゲレンデ名称が「湯沢中里スノーリゾート」へと改称され、運営会社も株式会社スマイルリゾートへと社名を変更し、現在に至ります。

施設の特徴



湯沢中里スノーリゾート最大の特色の一つが、そのメイン施設である中里スキーセンターがJR越後中里駅の東口に直結している点です。1991年に竣工したこのセンタービルには、スキー・スノーボードのレンタルコーナー、広々とした更衣室、ゲレンデを眺めながら食事ができるレストラン、アパレルショップ、カフェなどが集結しています。さらに、施設内には「スパベルク」という温泉施設も完備されており、滑り終わった後に疲れた体を温めることができます。

また、このスキー場を語る上で欠かせないユニークな施設が、かつて国鉄(現JR)で活躍した客車を再利用した休憩所「ブルートレイン中里」です。主にスハ43系などの旧型客車が利用されており、1984-1985シーズンから設置されています。懐かしい車両内で休憩したり、食事を楽しんだりできるとあって、特に鉄道ファンや家族連れに人気があります。

スキーシーズン以外でも、湯沢中里は様々なアクティビティを提供しています。夏期には「湯沢中里ファミリーショートコース」(旧称:湯沢中里パー3コース)とゴルフ練習場、そして自然の中でアスレチックを楽しめる「フォレストアドベンチャー湯沢中里」などがオープンし、グリーンシーズンも楽しめるリゾートとなっています。

施設概要



ゲレンデには、高速リフトであるクワッドリフトが1基と、ペアリフトが6基設置されています。

中里スキーセンターの各フロア構成は以下の通りです。
1階:レンタルカウンター、更衣室
2階:レストラン
3階:VOLCOM STORE YUZAWA、Stone Cafe
4階:スパベルク(温浴施設)

この他、ゲレンデ中腹にはマウンテンテラスがあり、レンタルや更衣室、軽食の提供も行っています。駐車スペースは約950台分が用意されています。

アクセス



公共交通機関を利用する場合、最も便利なのがJR上越線越後中里駅です。スキーセンターが駅に直結しているため、電車を降りてすぐにゲレンデへとアクセスできます。

JR上越新幹線越後湯沢駅からは、無料のシャトルバスが運行されており、所要時間は約25分です。また、近隣のエンゼルグランディア越後中里をはじめとするホテルやマンション街からも、利用者向けの無料シャトルバスが運行されています。

車を利用する場合、関越自動車道の湯沢インターチェンジから約5kmの距離にあります。国道17号線を経由し、案内に従って県道を進むと到着します。

湯沢中里スノーリゾートは、舞子スノーリゾートNINOX SNOW PARKなどと共に、株式会社スマイルリゾートが運営するスキー場の一つです。

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