滋賀県道2号大津能登川長浜線

滋賀県道2号大津能登川長浜線

滋賀県道2号大津能登川長浜線は、滋賀県大津市から長浜市に至る、県内最長の主要地方道です。その総延長は約70kmに及び、滋賀県の主要都市を結ぶ大動脈として機能しています。

概要

この路線は、大津市を起点とし、琵琶湖の東側を北上して長浜市に至ります。大津市から草津市にかけては山側の地域を通過し、草津市から栗東市の間は国道1号・国道8号と重複します。栗東市からは、JR琵琶湖線の西側を並走するルートを取り、県北部へと続いています。

歴史

滋賀県道2号は、1954年（昭和29年）に主要地方道大津能登川長浜線として指定され、滋賀県によって路線認定されました。その後、地域の発展とともに、ルートの変更やバイパスの建設、橋梁の架け替えなどが重ねられ、現在の形に至っています。

特に、彦根市におけるルート変更や、松原橋の架け替えは、地域の交通事情に大きな影響を与えました。松原橋は、かつて人力で旋回する珍しい回転橋であり、彦根港の移転の一因ともなりました。近年では、バイパスの建設や道路改良が進められ、交通の円滑化が図られています。

路線状況と通称

滋賀県道2号は、概ね片側1車線の道路ですが、一部区間は片側2車線で整備されています。しかし、栗東市から守山市にかけての区間や、彦根市内の中心部には、センターラインのない区間も残っています。

この路線は、歴史的な街道を踏襲した区間が多く、東海道、中山道、朝鮮人街道といった通称で呼ばれる場所があります。また、近年建設された区間には、山手幹線などの通称も存在します。

重複区間

滋賀県道2号は、以下の路線と重複する区間があります。

滋賀県道16号大津信楽線
国道1号、国道8号
滋賀県道151号守山中主線
滋賀県道196号三津屋野口線
滋賀県道197号八坂高宮線
滋賀県道528号彦根環状線
滋賀県道25号彦根近江八幡線
滋賀県道10号長浜停車場線

道路施設

滋賀県道2号には、瀬田の唐橋、志津大橋、近江富士大橋など、多くの橋梁が架かっています。これらの橋は、地域の交通を支える重要な役割を果たしています。

また、沿線には道の駅近江母の郷があり、休憩スポットとして利用されています。

地理

滋賀県道2号は、以下の自治体を通過します。

大津市
草津市
栗東市
守山市
野洲市
近江八幡市
東近江市
彦根市
米原市
長浜市

沿線施設

沿線には、滋賀医科大学や立命館大学びわこ・くさつキャンパスなどの教育機関や、安土城址などの観光スポットが点在しています。また、平和堂などの商業施設も多く、地域住民の生活を支えています。

滋賀県道2号大津能登川長浜線は、滋賀県の歴史と文化、そして人々の生活を結ぶ、重要な道として、これからもその役割を果たし続けるでしょう。

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