滝本淳助

滝本淳助とは

滝本淳助（たきもと じゅんすけ）は、1954年生まれの日本の写真家、カメラマンです。東京都渋谷区千駄ヶ谷出身で、両親は人形劇団プークの劇団員、母方の祖父は瑞円寺の僧侶という家庭環境で育ちました。渋谷区立千駄谷小学校、渋谷区立外苑中学校を経て、世田谷高等学校（現在の世田谷学園高等学校）に進学しました。法政大学夜間部に在学中、劇団「東京キッドブラザース」に所属していた巻上公一に誘われ、独学で写真を学び始めました。その後、同劇団の専属カメラマンとして活動しました。

写真家としての活動

1978年頃、巻上公一の紹介で、編集者で『写真時代』の創刊者である末井昭と出会い、フリーカメラマンとしてのキャリアをスタートさせました。雑誌を中心に活動し、独自の視点と感性で多くの作品を発表しました。

特に注目されるのが、久住昌之によるレポート「タキモトの世界」です。これは、雑誌『写真時代』で1985年9月号から1989年8月号まで連載され、1992年に単行本として太田出版から刊行されました。2013年には復刊ドットコムから復刊され、現在でも多くの読者に親しまれています。このレポートでは、久住昌之との雑談形式で、滝本の個性的な価値観や日常がユーモラスに描かれています。

多岐にわたる活動

滝本淳助は、写真家としての活動だけでなく、様々な分野で才能を発揮しています。

1989年には、TBSの音楽番組『三宅裕司のいかすバンド天国』に出場したロックバンド「大島渚」に、ドラム・タンバリン担当として参加しました。このバンドには、みうらじゅん、喜国雅彦といった個性的なメンバーも在籍していました。

また、テレビ番組にも多数出演しています。

『タモリ倶楽部』（テレビ朝日）では、1987年から始まったコーナー「東京トワイライトゾーン」に久住昌之と共にレギュラー出演し、東京のディープな魅力を紹介しました。
『ミチコ・オグラの見るがいいわ』（日本テレビ）では、「顔マネ塾」コーナーに“顔マネフォトグラファー”として出演し、ユニークな視点で話題を集めました。
『Woming』（静岡第一テレビ）では、レギュラーコメンテーターとして出演し、幅広いテーマについて語りました。

1994年には、『FromA』（リクルート）で「見かけ至上主義」を連載するなど、執筆活動も行っています。

主な著書

滝本淳助は、写真集やエッセイなど、多くの著作を発表しています。

『ア・ン・バ・ラ・ン・ス　ヒカシュー詩・写真集』(1981年): 自身が撮影した写真とヒカシューの詩を組み合わせた作品。
『写真四コマ漫画』(1984年): 久住昌之との共著で、写真と漫画を融合させたユニークな作品。
『東京トワイライトゾーン : タモリ倶楽部』(1989年): 久住昌之との共著で、テレビ番組のコーナーを書籍化したもの。
『タキモトの世界』(1992年、2013年復刊): 久住昌之との共著で、滝本の日常や価値観をまとめたエッセイ集。
『東京3D案内』(1993年): えのきどいちろうとの共著で、東京の風景を3D写真で紹介。
『ステレオ必勝ガイド VOL.1』(1993年): ステレオに関する情報をまとめたガイドブック。
『夢蔵 Super dream collection』(1995年): 久住昌之の著作だが、滝本が見た夢を基にしている。
『三昧般若経』(2010年): 自身の写真作品集。
『滝本夢絵日記』(2015年): 久住昌之を聞き手としたエッセイ集。

外部リンク

* 滝本淳助 (@takimotonosekai) - X（旧Twitter） (2012年1月 - )

滝本淳助は、写真家としてだけでなく、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、多くの人々に影響を与え続けています。その独特な視点と感性は、これからも多くの人々を魅了することでしょう。

もう一度検索