澤本嘉光

澤本嘉光：時代を彩るクリエイティブディレクター

澤本嘉光（さわもと よしみつ）は、1966年6月10日生まれの日本のクリエイティブディレクター、CMプランナーです。株式会社電通に所属し、数々の話題作を世に送り出してきました。その活躍はCM業界にとどまらず、作詞家、脚本家としてもマルチな才能を発揮しています。

生い立ちとキャリア

長崎県長崎市で生まれた澤本氏は、川崎市立富士見台小学校、麻布中学校・高等学校を経て、東京大学文学部国文学科を卒業しました。1990年に電通に入社し、コピーライターとしてのキャリアをスタート。2年目からはCMプランナーとして、その才能を開花させます。

代表的な仕事

澤本氏の代表作として、ソフトバンクの「白戸家」シリーズが挙げられます。このCMは、犬のお父さんが登場する斬新な設定で、社会現象を巻き起こしました。その他にも、東京ガスの「ガス・パッ・チョ！」シリーズなど、数々のヒットCMを手がけています。

受賞歴と評価

澤本氏は、国内外の広告賞を数多く受賞しています。カンヌ国際広告祭、アジア太平洋広告祭、IBA、NYフェスティバル、Times Asia-Pacificなど、海外の広告賞に加え、国内でもACC CM FESTIVALグランプリ、東京コピーライターズクラブグランプリなど、数々の賞を受賞。また、社団法人日本広告業協会が選出する「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」には、2000年、2006年、2008年の3度も選ばれており、その実力が広く認められています。

多岐にわたる活動

澤本氏は、CM制作だけでなく、作詞家としても活動しており、日韓ワールドカップのテーマソング「Let's get together now」や、東方神起、CHEMISTRY、郷ひろみなどの楽曲の作詞を手がけています。さらに、映画『犬と私の10の約束』の原作・脚本を担当し、小説としても出版。他にも、『お父さんは同級生』などの著書があります。

映画とドラマの脚本

映画『ジャッジ！』では脚本を担当し、CM業界の裏側をコミカルに描きました。また、『一度死んでみた』の脚本も担当。近年のテレビドラマでは、『潜水艦カッペリーニ号の冒険』や『やっぱそれ、よくないと思う。』の脚本を手がけ、幅広いジャンルで活躍しています。

MVの監督

澤本氏は、ミュージックビデオの監督も手掛けており、T.M.Revolution、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ねごと、乃木坂46、TRICERATOPS、山本彩などのアーティストのMVを手がけています。映像制作の才能も高く評価されています。

コラム執筆とラジオ出演

読売ADリポート ojo（オッホ）『広告日和』や、マガジンハウス Hanako『おかわり自由』など、コラムも多数執筆。また、TOKYO FMではラジオ番組『澤本・権八のすぐに終わりますから』に出演し、その多才ぶりを発揮しています。

澤本氏の代表的な作品

CM
ソフトバンク「白戸家」シリーズ
東京ガス「ガスパッチョ」「ガスの仮面」「家族の絆 お弁当メール/おてつだい券」
中央酪農会議「牛乳に相談だ。」
家庭教師のトライ
スマートニュース「朝1分のニュースが人生を変える 吉岡里帆」
セコム「ホームセキュリティ - 木村拓哉、加瀬亮」
三井不動産「芝浦アイランド - SMAP」
資生堂「uno FOG BAR - 妻夫木聡、小栗旬、瑛太、三浦春馬」
TOTO「TOILETBIKE」
トヨタ自動車「ReBORN」ドラえもん篇
KDDI「豊川悦司、永瀬正敏、浅野忠信」
日本航空「ニッポンをみつけよう」
全日本空輸「エコ割/旅割」「LIVE 中国 ANA」
角川書店「角川文庫」
読売新聞「yorimo」「オリンピック 粘り強い取材」「五輪 僕の走れなかった道」
リクルート「FromA 夢のトランク」
日清食品「どん兵衛」
サントリー「ザ・グレートカクテルズ」「BOSS 仕事中/休憩中 - 中居正広、草彅剛」
ロッテ「アーモンドチョコレート - 中居正広」
日本酒類販売「ニコラ・フィアット」

映画
「犬と私の10の約束」原作、脚本
「ジャッジ！」脚本
「一度死んでみた」脚本

ドラマ
「潜水艦カッペリーニ号の冒険」脚本
* 「やっぱそれ、よくないと思う。」脚本

まとめ

澤本嘉光は、CMプランナーとしてだけでなく、作詞家、脚本家、コラムニスト、ラジオパーソナリティとしても活躍する、まさにマルチクリエイターです。その創造性と才能は、広告業界のみならず、エンターテイメント業界全体に大きな影響を与え続けています。

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