瀬川昌世

瀬川昌世（せがわ まさよ）

概要

瀬川昌世は、明治17年（1884年）11月23日に東京で生まれ、昭和37年（1961年）12月31日に77歳で亡くなった医学者、小児科医です。医学博士の学位を持ち、瀬川小児病院の二代目院長として、小児医療の発展に大きく貢献しました。また、社団法人日本陶磁協会の理事も務めるなど、幅広い分野で活躍しました。父は医学博士で瀬川小児病院初代院長の瀬川昌耆。

略歴

1884年（明治17年） - 医学博士・瀬川昌耆の息子として東京に生まれる。
1905年（明治38年） - 第一高等学校を卒業。同期には斎藤茂吉や高橋明がいました。
1909年（明治42年） - 東京帝国大学医学部を卒業。
1913年（大正2年）- ドイツ・オーストリアへ留学し、医学の研究を深めました。
古市公威の娘と結婚し、義理の息子となりました。
1920年（大正9年） - 家督を相続しました。
1923年（大正12年） - 義父である古市公威の邸宅を譲り受けました。この邸宅は、現在では登録有形文化財となっています。
1961年（昭和36年）12月31日 - 脳動脈硬化症により逝去。

業績

小児科医としての活動に加え、陶磁器の研究にも熱心に取り組みました。特に茶器に関する知識が深く、その研究成果は著書や論文として発表されています。

著作物

著書
1914年（大正3年） - 『実扶垤里及格魯布』 吐鳳堂書店
1921年（大正10年） - 『冬と子供』 内務省衛生局
1935年（昭和10年） - 『茶入考』（『陶器講座・第7巻』 雄山閣 に収録）
1936年（昭和11年） - 『茶味雑話』（『星岡 第六十四号』 星岡窯研究所 に収録）
編纂
1933年（昭和8年） - 『茶の湯釜』 瀬川昌耆（著）
写真集
『瀬川邸の四季』

家族・親族

瀬川家は、医学、工学、文化、芸術など、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。

父：瀬川昌耆 - 医学博士、瀬川小児科病院初代院長。
母：瀬川寿々 - 工学博士である厚木勝基の叔母。
義父：古市公威 - 男爵、工学博士。
弟：瀬川昌邦 - 全国無線工事業連盟会長。
甥：瀬川昌久 - 評論家。
甥：瀬川昌治 - 映画監督、脚本家。
甥：瀬川昌昭 - 株式会社瀬川事務所 社長。
妹：瀬川順子 - 小池正晁（男爵・医学博士）の妻。
娘婿：瀬川功 - 医学博士、瀬川小児科病院3代院長。
孫：瀬川昌也 - 医学博士、瀬川小児神経学クリニック院長。
孫：瀬川昌威 - 株式会社美味と健康 顧問。
孫：瀬川昌輝 - 株式会社昌平不動産総合研究所 社長。

外部リンク

瀬川小児神経学クリニック


瀬川昌世は、医学者として小児医療に貢献する一方で、陶磁器の研究にも情熱を注ぎ、その多才ぶりを発揮しました。彼の業績は、後世に大きな影響を与え続けています。

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