犬蔵
神奈川県川崎市宮前区犬蔵の詳細情報
概要
犬蔵（いぬくら）は、川崎市宮前区の北西部に位置する町名で、1丁目から3丁目までが存在します。住居表示が実施されており、面積は約1.084km²です。この地域は、宅地開発が進められていますが、歴史的な背景も持ち合わせています。
地理
犬蔵は、宮前区の北西部に位置し、幹線道路である尻手黒川道路が地域を貫通しています。周辺は宅地化が進んでいるものの、一部には戦後の宅地開発によって地図の混乱が見られる地域もあります。北部は菅生、初山、南平台と、東部は土橋や鷺沼と隣接し、南部は横浜市青葉区美しが丘、西部は神奈川県道13号横浜生田線を介して水沢と接しています。
土地価格
2024年1月1日時点の公示地価によれば、犬蔵内の住宅地の地価は、地点によって異なり、1m²あたり23万円から34万9000円の範囲となっています。具体的には、犬蔵1-4-22地点で23万円/m²、犬蔵2-8-34地点で34万9000円/m²、犬蔵2-20-2地点で23万5000円/m²です。
歴史
「犬蔵」という地名は、1398年の銘がある鰐口に「菅生大蔵」として登場したのが最初とされています。その後、下菅生村、菅生村、向丘村を経て、川崎市の小名となり、1986年に住居表示が設定され、町名として採用されました。
地名の由来
地名の由来には諸説あります。一つは、当地にあった御嶽社の使い神である山犬、あるいは実際にイヌや狼が生息していたとする説です。もう一つは、「低い、小さい」を意味するという説があります。「クラ」は、谷を意味する言葉とされています。
沿革
- - 江戸時代：下菅生村の一部。
- - 1874年（明治7年）：大区小区制により、第5大区第6小区に属する。
- - 1889年（明治22年）：町村制施行により、向丘村大字菅生の一部となる。
- - 1938年（昭和13年）：川崎市に編入され、川崎市菅生の一部となる。
- - 1939年（昭和14年）：軍用地として大部分が接収される。
- - 1951年（昭和26年）：接収解除された軍用地が大字向ヶ丘となる。
- - 1972年（昭和47年）：川崎市が政令指定都市へ移行し、高津区菅生の一部となる。
- - 1982年（昭和57年）：宮前区が分区され、宮前区菅生・向ヶ丘の各一部となる。
- - 1986年（昭和61年）：住居表示実施により、宮前区犬蔵一丁目～三丁目が成立。
- - 1996年（平成8年）：向ヶ丘地区の更正登記が完了し、地図混乱が解消。
町域の新旧対照
住居表示実施前の字は、詳細な資料を参照してください。
世帯数と人口
2024年6月30日現在、犬蔵の世帯数と人口は川崎市により発表されています。具体的な数値は最新の統計データをご確認ください。
人口の推移
犬蔵の人口は、過去の国勢調査によってその推移が記録されています。詳細は以下の表を参照してください。
世帯数の推移
犬蔵の世帯数も、国勢調査によって記録されています。詳細なデータは表をご参照ください。
学区
市立小・中学校の学区は、2022年3月時点で定められています。詳細は、川崎市の教育委員会が公開する情報をご確認ください。
事業所
2021年の経済センサス調査によると、犬蔵の事業所数と従業員数が記録されています。具体的な数値は、以下の表で確認できます。
事業所数の変遷
過去の経済センサス調査による事業所数の推移は、表で示されています。
従業員数の変遷
従業員数の推移も、経済センサス調査に基づいた表で確認できます。
交通
鉄道
現在、犬蔵地域内には鉄道駅は存在しません。かつて計画されていた川崎縦貫高速鉄道の「犬蔵駅」の設置計画は、2015年に休止が発表されています。
バス
犬蔵地域には、川崎市バスの鷲ヶ峰営業所菅生車庫が設置されており、登戸駅を結ぶ路線が運行されています。また、東急バスが「美しの森」地区とたまプラーザ駅を結ぶ路線を運行しているほか、尻手黒川道路を経由して聖マリアンナ医大病院と鷺沼駅を結ぶバスを川崎市バス、東急バス、小田急バスが運行しています。
道路
- - 東名高速道路：犬蔵の西端を走り、東名川崎インターチェンジの一部が犬蔵にかかっています。
- - 尻手黒川道路：地域を貫通する幹線道路です。
- - 神奈川県道13号横浜生田線：犬蔵と水沢の境界を通っています。
施設
その他
- - 郵便番号：216-0011（集配局：宮前郵便局）
- - 警察：管轄区域については、詳細な資料をご確認ください。
脚注
詳細な情報については、以下の参考文献をご参照ください。
参考文献
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