王喜 (下関市)

王喜（おうき）：下関市の一地域

王喜（おうき）は、山口県下関市に位置する地域名称であり、下関市役所王喜支所の所管区域を指します。かつては厚狭郡王喜村として存在していました。

地域概要

王喜地区は、下関市の中心市街地から北東へ約18km離れた場所に位置し、旧下関市の東端、木屋川最下流域の東岸に広がっています。北は吉田地区、西は木屋川を挟んで小月地区、東は山陽小野田市と隣接し、南は周防灘に面しています。

2009年2月28日現在の登録人口は3,488人で、下関市内の17地区の中で内日、吉田に次いで3番目に人口が少ない地域です。地区面積は11.70km2（2007年10月1日現在）となっています。

国道2号（小月バイパス）や県道33号が通り、住宅地や商店が点在しています。南端の干拓地には海上自衛隊基地、内陸には木屋川工業団地がありますが、地区の大部分は農地や山地林野が占めています。JR山陽本線は地区内を通るものの、駅はなく、小月駅や埴生駅が利用されています。中国自動車道小月ICは、地区中心部から約3kmの距離にあります。

地名由来と地域のあゆみ

王喜の地名は、1665年の干拓時に由来します。安全祈願のために龍神を祀る祠を建立しましたが、完成した年に大干ばつが発生したため、祠を大明神として新築しました。「竜王歓喜」の意味から新田の名を王喜新田と改め、町村制施行時にその新田名が村名として採用されました。明治時代に成立した厚狭郡王喜村は、1955年（昭和30年）に吉田村とともに下関市に編入されました。

1937年には、干拓地の一部に逓信省管轄の下関飛行場が開港し、後に陸軍に移管されました。終戦後は自衛隊基地となり、現在に至っています。

自治体としての沿革

1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行により、松屋村、宇津井村が合併して厚狭郡王喜村が発足。
1955年（昭和30年）7月1日 - 王喜村が下関市に編入され、同日王喜村は廃止。

主な施設・名所

木屋川ラブリバーパーク
海上自衛隊小月航空基地 - 所在地は小月ではなく王喜地区の松屋本町。

関連項目

* 山口県の廃止市町村一覧

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