王国 (涼州)

王国の概要

王国（おうこく、？ - 中平6年〈189年〉）は、後漢末に活躍した歴史的人物で、涼州隴西郡狄道県または漢陽郡に生まれたとされています。彼は後漢末期における涼州反乱の主要な指導者の一人として知られています。

略歴の混乱

王国に関する情報は多くが不明確で、彼の本貫、民族、そして反乱への参加時期に関する記録には矛盾があります。歴史的な文献によると、魚豢の『典略』では王国は漢族であるとされている一方、『献帝春秋』では異民族の一部として記されています。このような記録の不一致は、涼州地域において異なる民族間の関係が密接であり、区別が難しかったことを示唆しています。

反乱の発端

中平元年（184年）、王国は先零羌の宋建、湟中義従胡などの支援を得て涼州で反乱を起こし、関中進出を試みます。しかし、彼らは車騎将軍の張温による厳しい攻撃にさらされ、その反乱の勢いは減退しました。それでも、王国は中平3年（186年）に再度関中への侵攻を果たします。彼は韓遂、辺章、北宮伯玉、李文侯を誘い込んで、ついには隴西を包囲する活動を展開します。

反乱の進展

反乱が進行する中、王国は韓遂や馬騰とともに軍をまとめ、「合衆将軍」と称される存在になりました。この時期、彼らは耿鄙の指揮する討伐軍との闘争を繰り広げ、1747年4月には耿鄙を打ち破りついには彼を討伐しました。その後、反乱軍は傅燮が太守を務める漢陽を包囲し、王国は元太守の黄衍を通じて傅燮に降伏を促しましたが、傅燮は反対し戦死します。このように王国は әплагийойшを追放し、反乱の指導者として立場を強化していきました。

王国の最期

中平5年（188年）11月、王国と彼の軍は陳倉で包囲戦を展開しますが、皇甫嵩らの討伐軍が同時に派遣され、80日間も攻略に苦しみます。最終的に、彼の軍は中平6年（189年）2月に皇甫嵩の軍の反撃を受けて大敗し、王国は戦死する事態となります。この際、彼は韓遂らによって主の地位から追放されたとされ、その後、窮地に陥った反乱軍は統率力を失い、内部崩壊へと向かっていきます。

まとめ

王国の生涯には多くの謎が残されていますが、彼の反乱が与えた影響は後の歴史にも波及しました。その功績や彼を巡る様々な逸話は、後漢末の激動する時代を象徴するものとして、今なお多くの人々に語り継がれています。

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