生鮮コンビニ

生鮮コンビニ・ミニスーパーとは

生鮮コンビニ、またはミニスーパーとは、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、そして100円ショップの要素を組み合わせた、複合的な小売店舗のことです。コンビニエンスストアのような小型店舗でありながら、スーパーマーケットのように生鮮食品を取り扱い、100円ショップのように低価格で商品を提供するという、多様なニーズに応える店舗形態として注目されています。

特徴

営業時間: 24時間営業、または朝7時から夜12時までといった長時間営業が基本です。これにより、忙しい現代人のライフスタイルに合わせた利用が可能です。
立地: 以前コンビニや小型スーパーだった場所を再利用する居抜き出店も多く、迅速な店舗展開を可能にしています。
品揃え: 従来のコンビニとは異なり、野菜、精肉、鮮魚などの生鮮食品を豊富に取り扱います。そのため、日々の生活に必要な食材を一度に揃えることができ、小型スーパーマーケットのような利便性を持っています。
ターゲット層: 単身者や少人数世帯を主なターゲットとしており、生鮮食品は少量ずつ小分けにして販売されることが多いです。これにより、必要な分だけを無駄なく購入できます。
商品の加工: 店舗には調理場がなく、生鮮食品の加工や惣菜の調理はプロセスセンターで一括して行われます。これにより、店舗での作業を効率化し、衛生的な商品提供を実現しています。
価格: かつては100円前後の均一価格で販売されていましたが、近年は物価上昇などの影響で、商品ごとに異なる価格設定が一般的になっています。
独自性: コンビニ、スーパー、100円ショップの融合型店舗ではあるものの、それぞれの業態とは異なる独自のノウハウが必要です。そのため、コンビニの運営経験が豊富な大手チェーンも、当初は苦戦を強いられるケースがありました。
サービス: 基本的に店頭での商品販売に特化しており、宅配便の取次ぎや収納代行、チケットの発券などのサービスは提供されない場合が多いです。また、コピー機やATMも設置されていない店舗がほとんどです。
支払い方法: 現金払いのみの場合が多いですが、均一価格販売をやめた店舗を中心に、クレジットカードや電子マネー、ポイントサービスに対応する店舗も増えています。

主な店舗ブランド

ローソングループ
ローソンストア100: 旧SHOP99を含む店舗ブランドで、2011年までに統一されました。
G-7ホールディングスグループ
リコス: かつてはユニーグループ傘下の「99イチバ」→「みんなのイチバ」→「miniピアゴ」として運営されていました。
イオングループ
まいばすけっと: 1,000店舗以上を展開する大規模ブランドです。
マルエツ プチ: 関東地方を中心に76店舗を展開しています（2024年9月現在）。
イオンエクスプレス: 宮城県内に11店舗を展開しています（2024年9月現在）。
CoDeli: 大阪府内に10店舗を展開しています（2024年9月現在）。
京王ストア・国分グローサーズチェーン
京王ストアエクスプレス with コミュニティ・ストア: コミュニティ・ストアの事業撤退に伴い、共同店舗はセブン-イレブンに転換されました。
大黒天物産
ら・む〜マート
マルヤ
ダウンタウン99: 撤退済みです。
スリーエフ
q's mart: 2018年3月までに撤退しました。
エーエム・ピーエム・ジャパン
Food style: 2007年9月までに広島県内の店舗以外は撤退しました。
H&Bパートナーズ
モラドール: かつての「Food style」の広島県内の店舗が2010年に屋号変更したものです。


生鮮コンビニは、多様化する消費者のニーズに対応し、日々の生活を支える重要な小売形態として、その存在感を増しています。

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