皋蘭県

皋蘭県（こうらん-けん）

皋蘭県は、中華人民共和国甘粛省蘭州市に位置する県です。県人民政府は石洞鎮に所在しています。

地理

皋蘭県は、東経103度32分から104度14分、北緯36度05分から36度50分に位置し、東は白銀市、楡中県、南は蘭州市の市区、西は永登県、北は景泰県と接しています。蘭州市中心部にもほど近く、交通の要衝としての役割も担っています。

歴史

漢初の時代には金城郡金城県が設置され、北魏の時代には子城県が設置されました。隋代初期には蘭州総管府に属していましたが、府制廃止に伴い金城郡金城県が再び設置されました。唐代以降は蘭泉県と称されましたが、唐末五代の時代には吐蕃の版図に組み込まれました。宋代以降は蘭州の管轄となり、1738年（乾隆3年）に、県内に位置する皋蘭山にちなんで皋蘭県と改称されました。

中華民国が成立すると、皋蘭県は甘粛省の省会が設置される重要な地域となり、その管轄範囲は現在よりも広く、蘭州市や白銀市の大部分を含んでいました。1931年（民国20年）5月、皋蘭県城廂地区に蘭州市が新設されると省会も移転しました。1949年に中華人民共和国が成立すると、当初は蘭州市の管轄とされましたが、1951年8月に省直轄となり、1956年1月に定西専区に移管され、更に1958年12月には皋蘭県は廃止となり白銀市に編入されました。1961年2月に皋蘭県が再置された際は当初白銀市の管轄とされましたが、1963年10月に再び定西専区の、更に1970年4月以降は蘭州市の管轄となっています。複雑な変遷を経て現在に至ります。

行政区画

皋蘭県は、以下の4つの鎮を管轄しています。

石洞鎮
什川鎮
水阜鎮
黒石鎮

交通

皋蘭県は、鉄道と道路が整備されており、交通の便が良い地域です。

鉄道

中国国家鉄路集団
包蘭線
（蘭州方面）- 水源駅 - 邵家堂駅 - 前長川駅 - 紅圏溝駅 - 皋蘭駅 - 土竜川駅 - 豊水村駅 - 朱家窯駅 -（銀川方面）
銀蘭旅客専用線
秦王川駅

道路

高速道路
京蔵高速道路
連霍高速道路
国道
G109国道

外部リンク

* 新華網-皋蘭県網頁

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