目尾駅

目尾駅について

目尾駅（しゃかのおえき）は、福岡県飯塚市目尾に位置していた日本国有鉄道（国鉄）幸袋線の駅でした。この駅は1969年12月8日に廃止されるまで、多くの歴史を刻んできました。まず、目尾駅の設立から廃止までの経緯を見てみましょう。

歴史

目尾駅は1903年11月28日に九州鉄道によって開業され、当初は貨物駅としてスタートしました。この時期には、目尾分岐点から当駅までの約0.2マイルの貨物支線が設けられました。

その後、1907年には鉄道国有法により九州鉄道が国有化され、目尾駅も官設鉄道の駅として再編成されました。1920年には、駅が本線上に移設され、旅客営業も開始されました。この時点で、目尾駅は一般駅に改編され、その利用が広がりました。

しかし、1969年には目尾駅が所属する幸袋線が赤字路線として廃止されることが決定し、同年12月8日に駅も廃止となりました。

駅の構造

目尾駅は、地上駅として設置されており、1面1線の旅客ホームのほか、石炭積み出し用の貨物線が複数存在していました。貨物線は小竹方面から本線へと分岐しており、当駅では効率的な貨物取扱が行われていました。

駅周辺の状況

目尾駅の周辺は、小竹駅から並走してきた筑豊本線の分岐点に位置し、幸袋線の跡地に市道が整備されていました。その近くには、セブンイレブン飯塚目尾店、飯塚市立目尾小学校、栄長寺、国道200号などが存在しており、地域の生活圏とも密接にリンクしていました。また、筑豊本線の遠賀川橋梁や西鉄バス筑豊「目尾」バス停も駅周辺に位置していました。

廃止後の現状

目尾駅が廃止された後、その跡地は一部が保育園や道路に転用されたものの、ほとんどの部分は放置され、自然に藪が生い茂る状態となりました。一部には分岐器などの遺構が残っており、2009年には飯塚市教育委員会により駅北側で炭鉱施設の調査が行われました。これにより、過去の名残を感じることができる貴重な場となっています。

隣の駅

目尾駅は、日本国有鉄道の幸袋線に属し、隣接する駅には小竹駅と幸袋駅がありました。目尾駅の存在は、この地域の鉄道史において重要な役割を果たしていました。

参考文献・関連項目

目尾駅の歴史や現在の状況を知るために、今尾恵介著の『日本鉄道旅行地図帳』の南九州編（12号）などの文献を参考にすることができます。また、日本の鉄道駅一覧や赤字83線の情報も興味深いものです。

以上のように、目尾駅は地域に密着した重要な交通拠点であり、その歴史や遺跡は今なお多くの人々にとって興味の対象となっています。

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