知念分屯地

知念分屯地について

知念分屯地（ちねんぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Chinen）は、沖縄県南城市知念に所在する陸上自衛隊那覇駐屯地の分屯地です。主に第15高射特科連隊第1高射中隊が駐屯しており、沖縄の防衛において重要な役割を担っています。

概要

分屯地司令は、第15高射特科連隊第1高射中隊長が兼務しています。知念半島の南東部の台地上に位置し、近くのニライカナイ橋展望台からは太平洋を一望できる風光明媚な場所にあります。分屯地の西側約2.5kmには航空自衛隊知念分屯基地があり、また、分屯地の北側には、航空自衛隊の南西高射群隷下の第16高射隊と第18高射隊の射場があります。

歴史

1973年4月13日に知念分屯地が開設され、第6高射特科群第325高射中隊（地対空誘導弾改良ホーク装備）が駐屯を開始しました。その後、2012年3月26日には第325高射中隊が第341高射中隊（03式中距離地対空誘導弾装備）に改編され、2014年3月26日には第15高射特科連隊第1高射中隊へと改編されました。同時に、第15後方支援隊高射直接支援中隊第3直接支援小隊が新編され、第1高射中隊の支援体制が強化されました。2021年4月1日には、第1高射中隊に配備された03式中距離地対空誘導弾の改良型（中SAM改）が初めて公開されました。さらに、2022年3月17日には、第101電子戦隊の一部が配備されました。

駐屯部隊

知念分屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊
第15旅団
第15高射特科連隊
第1高射中隊
第15後方支援隊
高射直接支援中隊
第1直接支援小隊：第15高射特科連隊第1高射中隊を支援
第15情報隊
無人偵察機班：スキャンイーグルを運用
那覇駐屯地業務隊
知念派遣隊
陸上総隊隷下部隊
電子作戦隊
第101電子戦隊（一部）
防衛大臣直轄部隊
警務隊
西部方面警務隊
第136地区警務隊
知念連絡班

交通アクセス

分屯地周辺には、以下の幹線道路や港湾、空港があります。

一般道：国道331号、国道507号、沖縄県道86号南風原知念線、沖縄県道137号佐敷玉城線
港湾：那覇港、運天港、金武湾港、中城湾港（重要港湾）
飛行場：那覇空港（第二種空港）

脚注

知念分屯地

知念分屯地は、沖縄の防衛における重要な拠点の一つであり、陸上自衛隊の活動を支える上で欠かせない存在です。周辺の自然環境との調和も考慮しながら、日々活動が行われています。

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