石川義寛

石川義寛（いしかわ ぎかん）

1925年3月23日、静岡県富士宮市に生まれた石川義寛は、日本映画界で長年にわたり活躍した映画監督・脚本家です。日本大学法文学部政治経済学科を卒業後、映画界へと足を踏み入れ、数々の作品を手がけました。

映画監督としてのキャリア

石川監督は、1957年の「怪談かさねが渕」を皮切りに、脚本家、助監督としてキャリアをスタートさせます。1960年には『怪猫お玉ヶ池』で監督デビューを果たしました。この作品は、2010年にイタリアのウーディネ極東映画祭で特集上映され、再評価されました。新東宝時代には、怪談映画を中心に、独特の演出で観客を魅了しました。

主な監督作品

1960年：『怪猫お玉が池』 (新東宝)　主演：伊達正三郎、北沢典子
1960年：『怒号する巨弾』 (新東宝)　主演：宇津井健、三ツ矢歌子
1961年：『南郷次郎捕物帳　影なき殺人者』(新東宝)　主演：天知茂、水原ユカ
1961年：『恋愛ズバリ講座　第二話　弱気』 (新東宝)　主演：菅原文太、池内淳子
1968年：『怪猫呪いの沼』 (東映京都)　主演：内田良平、里見浩太朗
1968年：『妖艶毒婦伝　般若のお百』 (東映京都)　主演：宮園純子、村井国夫

テレビドラマ演出

映画界での活躍と並行して、石川監督はテレビドラマの演出も数多く手がけました。時代劇から現代劇まで幅広いジャンルでその才能を発揮し、数々の人気番組の制作に貢献しました。

主なテレビドラマ作品

『特別機動捜査隊』
『鉄道公安36号』
『チャンピオン太』
『第7の男』
『大奥』
『日本任侠伝』
『五番目の刑事』
『怪奇ロマン劇場』
『怪奇十三夜』
『破れ傘刀舟悪人狩り』（助監督）
『水戸黄門』
『女ねずみ小僧』
『荒野の素浪人』
『荒野の用心棒』
『時代劇スペシャル』
『すばらしい世界旅行』
『知られざる世界』

石川義寛監督は、映画とテレビの両分野で、その才能を遺憾なく発揮し、日本の映像史に確かな足跡を残しました。その作品群は、今もなお多くのファンに愛され続けています。

外部リンク

日本映画データベース - 石川義寛

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