磐梯熱海温泉

磐梯熱海温泉

磐梯熱海温泉は、福島県郡山市にある歴史ある温泉地です。その名は、源頼朝の家臣である伊東祐長の出身地、伊豆の熱海温泉に由来すると伝えられています。

泉質

泉質はアルカリ性単純泉で、源泉温度は53.0度です。月岡温泉、いわき湯本温泉とともに「磐越三美人湯」に数えられ、その湯は肌を滑らかにする効果があると言われています。名湯百選にも選ばれており、その泉質の良さは広く認められています。

温泉街

温泉街は郡山の奥座敷として発展し、規模の大きなホテルが多いのが特徴です。磐梯熱海駅のすぐそばと、五百川沿いに旅館が建ち並ぶエリアに分かれていますが、両エリアは非常に近く、通常は一つの温泉街として扱われます。五百川の渓谷沿いにある温泉街の方が比較的歴史が古く、現在も20軒以上の旅館が営業しています。源泉は五百川沿いに共同のものがあるほか、専用の源泉を持つホテルや旅館も存在します。

共同浴場としては錦星湯、「霊泉」元湯の2軒があり、気軽に温泉を楽しめます。また、磐梯熱海駅前や五百川沿いには足湯があり、日没まで無料で利用可能です。各旅館が設置している足湯も無料で利用できる場合があります。

磐梯熱海温泉の特徴として、スポーツ施設が充実している点が挙げられます。温泉街の近くには、プールや多目的アリーナを備えた郡山ユラックス熱海、熱海フットボールセンターを併設するほっとあたみ、磐梯熱海アイスアリーナなどがあります。このため、磐梯熱海温泉旅館協同組合は「スポーツ温泉」としてアピールしています。

観光スポットとしては、江戸〜昭和初期の着物を展示している日本きもの文化美術館があります。温泉だけでなく、日本の文化に触れることができるのも魅力です。

歴史

開湯は約800年前と伝えられています。南北朝時代から室町時代初期には、公家の万里小路藤房の娘、萩姫が不治の病を患い、夢枕に立った不動明王のお告げに従い、この温泉に辿り着き湯治をしたところ、病が全快したという伝説があります。温泉街を流れる五百川は、この伝説が名前の由来となっています。

1918年には四季彩一力が創業し、その後、詩人の大町桂月が宿泊して漢詩を残しました。現在、庭園内にはその詩碑が立っています。

過去には火災などの災害もありましたが、復興を経て、昭和天皇や上皇明仁、秋篠宮文仁親王などの皇族も宿泊されています。近年では、ウィリアム王子も訪れ、夕食会が催されました。

イベント

磐梯熱海温泉では、年間を通して様々なイベントが開催されます。

湯泉神社元朝参り（元日）
磐梯熱海温泉萩姫まつり（8月）
磐梯熱海温泉つるりんこ祭（12月）

アクセス

鉄道：JR磐越西線 磐梯熱海駅すぐ
* 自動車：E49磐越道 磐梯熱海ICから車で6分程度

周辺情報

温泉街周辺には、磐梯熱海スポーツパーク、郡山ユラックス熱海、ほっとあたみなどの施設があります。少し足を伸ばせば、郡山石筵ふれあい牧場などの観光スポットもあります。

磐梯熱海温泉は、歴史と自然、そしてスポーツを楽しめる温泉地です。ぜひ一度訪れてみてください。

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