神城駅

神城駅：白馬村の玄関口

長野県北安曇郡白馬村に位置する神城駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）大糸線沿線にある駅です。1930年の開業以来、地域住民の生活を支え、観光客の玄関口として重要な役割を担ってきました。

駅の歴史：昭和初期からの歩み

神城駅は、1930年10月25日、国鉄大糸南線の簗場駅～神城駅間の開業に伴い誕生しました。当初は旅客と貨物の取扱いを開始し、地域の経済活動に貢献しました。その後、1932年には信濃森上駅まで路線が延伸。1957年には大糸線が全線開通し、神城駅もその歴史の一端を担うことになります。電化は1959年に信濃大町駅～白馬駅間で行われ、交通の利便性が向上しました。1978年に貨物取扱いを廃止しましたが、その後も旅客駅として機能し続けています。駅舎の改築は1997年に行われ、現在の鉄骨造2階建ての山小屋風駅舎が完成しました。これは地元住民や企業の尽力によるもので、地域の誇りとなっています。

2014年には、長野県神城断層地震の影響を受け、信濃大町駅～糸魚川駅間で運転を見合わせることとなりましたが、関係者の懸命な復旧作業により、同年12月7日には大糸線の全線運転が再開されました。

駅の構造と利用状況

神城駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホーム間は跨線橋で連絡しており、バリアフリー対応も考慮されています。かつては9両編成の特急「あずさ」も停車していましたが、ホームの長さが7両分しかないため、両端の車両はドアカットされていました。山側の1線は、保線車両や除雪車両の留置に使用されています。

白馬駅管理の簡易委託駅となっており、業務は白馬五竜観光協会に委託されています。2023年度の1日平均乗車人員は約33名とされています。

駅周辺の環境

神城駅周辺は住宅地が広がり、静かな環境です。国道148号線が近くを通っており、車でのアクセスも良好です。また、飯田明神社、姫川、道の駅白馬、白馬五竜スキー場など、観光スポットにも近く、自然豊かな環境が魅力です。

交通アクセス

神城駅には、複数のバス路線が乗り入れており、周辺地域や、白馬五竜スキー場、信州まつもと空港へのアクセスにも便利です。高速バスを利用すれば、新宿、成田空港、羽田空港へのアクセスも容易です。東京、大阪、京都、長野、松本などからの路線バスも運行しています。

隣の駅

神城駅の隣の駅は、大糸線において、上り方面は簗場駅、下り方面は飯森駅です。快速列車も停車します。

まとめ

神城駅は、歴史と自然に囲まれた静かな駅でありながら、交通アクセスにも恵まれた便利な駅です。白馬村を訪れる際には、ぜひ利用してみてください。

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