秦瀋旅客専用線

秦瀋旅客専用線

秦瀋旅客専用線は、河北省秦皇島市の秦皇島駅を起点とし、遼寧省の興城市、葫蘆島市、錦州市、台安県、遼中県を経由して瀋陽市の瀋陽北駅に至る、全長404.65kmの高速鉄道路線です。電化方式は交流25kV 50Hzを採用しています。

概要

1999年8月16日に着工し、約150億人民元を投じて建設されました。2003年10月12日に開業した当時は、中国国内で最先端の鉄道路線として注目されました。全線の設計最高速度は250km/hで、軌道構造は大部分がバラスト軌道です。2006年12月31日からは、京哈線の一部に編入されています。

山海関駅から綏中北駅の間では、300km/hへの速度向上試験に対応しており、2002年には中国国鉄DJJ2型電車（チャイナスター）が、この区間で当時中国の鉄輪式鉄道での最高速度となる320km/hを記録しました。

秦瀋旅客専用線は旅客専用の高速路線として、駅間距離が長く設定されており、全線で10箇所の駅が設置されています。平均駅間距離は約40kmです。また、分岐器による速度制限があります。2009年現在、CRH型車両（和諧号動車組）により、平均速度197km/hで営業運転が行われていました。信号保安方式は、車内信号式のTVM-430を採用しています。

2011年8月28日のダイヤ改正では、中国の他の多くの高速鉄道と同様に、営業列車の最高速度が250km/hから200km/hに引き下げられました。

駅一覧

（駅名については省略します）

歴史

1999年8月16日：全面着工。
2002年11月27日：DJJ2型「中華之星」が速度試験で321.5km/hを記録。この前後にも、当路線では他の形式の電車による記録試験が行われています（詳細は中華人民共和国の高速鉄道を参照）。
2003年10月12日：正式開業。中国初の高速鉄道専用路線となりました。
2006年12月31日：山海関 - 皇姑屯間が現瀋山線の代わりに京哈線に編入。
* 2011年8月28日：最高速度が200km/hに引き下げられました。

特徴

秦瀋旅客専用線は、中国の高速鉄道の発展において重要な役割を果たしました。この路線での技術開発や運営経験は、後の中国高速鉄道網の構築に大きく貢献しました。また、最高速度の引き下げは、安全性を重視する中国の姿勢を示すものでもあります。

外部リンク

秦瀋鐵路客運專線：中國鐵路的“世紀嬰兒”

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