稲荷町停留場

稲荷町停留場（いなりまちていりゅうじょう）

稲荷町停留場は、広島県広島市南区に位置する広島電鉄本線の路面電車停留場です。この停留場の駅番号はM4です。稲荷町停留場は1912年に開業し、その後も様々な変化を経ながら今日まで営業を続けています。2025年には、広島駅と直結する新しいルートが開設され、当停留場から比治山下方面への分岐が計画されています。

歴史

稲荷町停留場は、広島電鉄の本線が広島駅前から紙屋町まで開通した日に設置されました。当初は現在の位置から約100メートル西にあり、京橋川を渡る軌道専用橋の東側に位置していました。現地点には金屋町停留場が存在していましたが、1942年にこの停留場は廃止されました。

1945年8月6日、広島市内は原爆の投下を受け、その影響で稲荷町停留場を含む市内線も大きな打撃を受けました。しかし、同年10月には広島駅前から山口町までの区間が復旧し、稲荷町停留場もその後の都市整備に伴い1950年頃に現在の位置に移設されました。この移設は、当時新たに建設された稲荷大橋が影響しており、軌道が大橋に移されたことで実現しました。

年表

• - 1912年（大正元年）11月23日：停留場が開業。今より西側に位置していた。
• - 1942年（昭和17年）5月：金屋町停留場が廃止。
• - 1945年（昭和20年）：

- 8月6日：原爆により運行休止。
- 10月11日：運行が再開。

• - 1950年（昭和25年）頃：現在の位置に移設。

停留場の構造

稲荷町停留場は、道路の上に正しく設置された併用軌道の一部であり、ホームは低床式のデザインを採用しています。上下両面にホームが設けられ、東西に延びる線路に囲まれた形で配置されています。また、両方向のホームは稲荷町交差点を挟んで斜めに配置され、約100メートルの距離があります。交差点の東側には西広島駅方面への下りホーム、そして西側には広島駅方面への上りホームがあります。

運行系統

稲荷町停留場には、広島電鉄が運行する各系統が停車しますが、特に1号線、2号線、6号線、そして0号線がこの停留場に立ち寄ります。

周辺施設

停留場の近くには、稲生神社などの宗教施設が所在し、また京橋川が流れる景観も魅力的です。周囲では様々な商業施設もあり、広島ファッションビジネス専門学校や広島インテリジェントホテルアネックスなど、地域の重要な施設が含まれています。さらに、ウインズ広島や数件の旅館も近くに存在し、多様な利用者が行き交っています。

バス路線

稲荷町停留場周辺には、複数のバス停もあリ、広電バスや広島バスが停車します。これにより、公共交通機関が充実しており、広島市内の他のエリアへのアクセスも便利です。相生通りや駅前通りにある「稲荷町」バス停は、県庁前や広島港などの主要な行き先に向かうバスが発着します。

稲荷町停留場は、広島市の交通の要所であり、今後のルート変更や都市開発が期待される重要な地点です。

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