穂波経尚

穂波経尚

穂波経尚（ほなみ つねひさ）は、江戸時代前期から中期にかけての公卿。
堂上家（家格は名家、藤原北家高藤流勧修寺庶流）である穂波家の初代。

経歴

権大納言・勧修寺経広の次男として生まれました。母は旗本・徳永昌純の娘です。後に勧修寺尹隆の次男である晴宣を養子に迎えました。

初めは勧修寺経尚と名乗っていましたが、後に海住山経尚（かいじゅうせんつねひさ、海住山寺に由来）と称するようになりました。寛文年間に穂波と改称し、穂波家の初代当主となりました。

官位は従二位・権中納言にまで昇りました。

系譜

父：勧修寺経広（1606-1688）
母：徳永昌純の娘
妻：不詳
養子
* 男子：穂波晴宣 - 勧修寺尹隆の次男

穂波経尚は、公卿としての活動のほか、家名の変更という点で特筆されます。勧修寺家の一族から分かれ、新たに穂波家を創設したことは、当時の公家社会における家のあり方や、個人の意思決定の一端を示すものとして興味深いと言えるでしょう。また、海住山寺との関係も、当時の公家社会と寺院との結びつきを考察する上で重要な手がかりとなります。

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