立花鑑載

立花鑑載（たちばな あきとし）

立花鑑載は、戦国時代の武将であり、大友氏の家臣として活躍しました。立花氏の第7代当主であり、筑前立花山城主を務めました。彼は、大友氏の庶流である立花氏の一族に属し、立花宗家の当主であった立花鑑光の養子となりました。実父は日田親賢であり、大友親明の孫にあたります。

生涯

鑑載は、大友義鑑から偏諱を授与されており、この頃から大友氏の家臣として活動していたと考えられます。1550年の二階崩れの変後、大友義鎮（宗麟）の時代になると、1558年から1570年の間に、鑑光が誅殺されたため、その後を継いで立花山城を領有することになりました。

1558年、鑑載は宗像氏貞と古賀原で合戦を行いました。さらに1560年には、宗像氏の領地である許斐山城、白山城、蔦ヶ嶽城に数度にわたり侵攻しました。しかし、先代の鑑光に対する恨みがあったのか、1564年に大友宗麟に対して謀反を起こし、与力の米多比直知を謀殺しました。しかし、翌1565年には、吉弘鑑理や戸次鑑連らに攻められ、家臣の弥須図書助が討ち取られると、鑑載は逃亡しました。その後、宗麟から許されて、奴留湯氏と共に立花山の東西両城を分け与えられましたが、その理由は定かではありません。ただし、この時に自害したという異説も存在します。

1568年、鑑載は毛利元就の調略に応じて、高橋鑑種らと共に再び反乱を起こしました。この際、与力の薦野宗鎮を謀殺し、白嶽の奴留湯融泉を攻撃しましたが、取り逃しました。宗麟はこれに激怒し、戸次鑑連、吉弘鎮信、臼杵鑑速らを差し向け、立花山城を包囲させました。鑑載は、安武民部や毛利軍の清水宗知、筑前国人の原田親種、高橋家臣の衛藤尾張守らと共に防戦しましたが、家臣の野田右衛門大夫が戸次鑑連の調略を受けて裏切り、城は落城しました。鑑載の最期については諸説あり、自害した、野田右衛門大夫の密告によって討たれた、投降後に処刑された、などと伝えられています。

その後

鑑載の死後、嗣子の立花親善は生き残りましたが、宗麟は立花家の再興に難色を示しました。1571年、戸次鑑連が立花家の名跡を継ぐことになりましたが、正式に立花を名乗ることは許されませんでした。親善については、実子であるとも、戸次氏からの養子であるとも言われていますが、詳細は不明です。

脚注

立花鑑載は、二度にわたる反乱を起こし、その生涯は波乱に満ちたものでした。
彼の死後、立花家は一時的に戸次氏が継承しましたが、後に立花宗茂によって再興されました。
鑑載の最期については複数の説があり、確定的なことは分かっていません。

参考文献

阿蘇品保夫、種元勝弘 編『戦国大名家臣団事典 西国編』新人物往来社、1981年、260頁。
* 大日本人名辞書刊行会 編「国立国会図書館デジタルコレクション 立花鑑載」『大日本人名辞書』 下、大日本人名辞書刊行会、1926年、1560頁。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1879535/60 国立国会図書館デジタルコレクション。

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