第一飛騨川橋梁

第一飛騨川橋梁は、岐阜県加茂郡白川町に位置し、飛騨川に架かる高山本線の単線鉄道橋です。白川口駅と鷲原信号場（駅間では白川口駅と下油井駅）の間にあり、飛騨川に架かる高山本線の橋梁の中で最も下流（起点側）にあります。

概要

供用開始: 1928年（昭和3年）
延長: 285.1m（高山本線の鉄橋の中で最長）
構造: 単線上路プレートガーダー 13連
区間: 白川口駅 - 鷲原信号場（白川口駅 - 下油井駅）

この橋梁は、その美しい景観から鉄道写真の撮影スポットとして非常に人気があります。特に、特急「ワイドビューひだ」などの列車が通過するシーンは多くの鉄道ファンを魅了し、オレンジカードや鉄道関連書籍の表紙を飾ることも少なくありません。

撮影ポイントとしては、主に国道41号の歩道からが一般的です。かつては、白川口駅側の山の斜面から線路を見下ろすアングルでの撮影も可能でしたが、現在はコンクリートで固められており、撮影は困難な状況です。

構造と特徴

橋脚は切石積でできていますが、鉄筋コンクリートで補強されています。これは、橋梁の強度を保ち、安全性を高めるための措置です。

飛騨川に架かる高山本線の橋梁は、全部で24箇所あります。これらは、第一から第三飛騨川橋梁と、第一から第二十一益田川橋梁で構成されています。途中から名称が益田川に変わるのは、かつて飛騨川の名称が主に美濃国で使用されていたもので、飛騨国南部にあたる益田郡では益田川と呼んでいたことが理由です。

第一から第三飛騨川橋梁は旧美濃国の加茂郡白川町にあり、一方、第一から第二十一益田川橋梁は旧飛騨国の下呂市、高山市に位置しています。

その他

第一飛騨川橋梁は、音楽作品のジャケット写真にも使用されています。1983年（昭和58年）に発売されたEPしんや修一『高山本線』のジャケットには、この橋を渡るキハ82系の特急ひだの写真が採用されました。また、鳳しん也と改名後の2003年（平成15年）9月21日に発売されたCDシングルでは、この鉄橋を渡るワイドビューひだの写真が使用されました。

第一飛騨川橋梁は、その歴史的な価値と美しい景観から、多くの人々に愛され続けている鉄道橋です。高山本線を訪れる際には、ぜひこの橋を間近で見て、その魅力を感じてみてください。

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