第十三航空隊

第十三航空隊の概要

第十三航空隊（だいじゅうさんこうくうたい）は、日本海軍に属する部隊であり、特設の戦爆連合部隊として編成されました。支那事変（またの名を日中戦争）の初期に、華中方面で戦闘や爆撃の任務を果たしました。その後、陸上攻撃機を主軸とする爆撃部隊へと変貌しました。また、同じく航空隊の名称を持つ第一三海軍航空隊とは無関係であり、記録の中には誤った名称が見受けられますが、本航空隊は「第十三海軍航空隊」と呼称されるべきです。

沿革

1940年までの歩み

この部隊の歴史は、1937年7月7日に始まります。この日は盧溝橋事件が発生し、日中間に武力衝突が起きました。この騒乱を受け、海軍はわずか4日後の7月11日に6個航空隊の大陸派遣を決定し、その中に設けられたのが第十三航空隊です。

初期の任務には、戦略爆撃を担当する第一連合航空隊が設定され、それに続いて二連空の攻撃及び戦闘部隊として編成されました。最初は大村海軍航空隊から選抜された30機で構成され、華中方面の戦闘に投入されました。その後、1938年2月からは、陸上攻撃機を主力とする部隊へと転換し、戦闘を繰り広げました。

1937年の活動

• - 7月11日：大村飛行場での臨時編制。
• - 7月28日：二連空の一員として第二艦隊に編入。
• - 9月：上海公大飛行場の制圧完了し、南京への攻撃を開始。

特に、南京では敵戦闘機隊との激しい空中戦が行われ、多くの敵機を撃墜する成果を上げました。また、12月12日に発生した「パネー号事件」では、誤爆を引き起こし、国際的な問題を引き起こしました。

1938年から1940年にかけての展開

この時期、十三空は数回の爆撃任務を実施し、特に重慶の爆撃や漢口攻略作戦に注力しました。これらの活動は、上司である各指揮官の指導のもとで行われました。最も顕著な成果は五月に行った重慶爆撃でした。以後も重慶への爆撃を継続し、飛行隊自身も成長を続けました。

解隊

最後に、十三航空隊は1940年11月15日に解隊されました。その後の昭和16年度においては、対米英戦に備えた準備が進められ、新たな陸攻部隊の拡張と新編要員の配置が行われました。

主力機種

十三航空隊は、以下の機種を主力として使用しました：

• - 九〇式艦上戦闘機
• - 九六式艦上戦闘機
• - 九六式艦上[[爆撃機]]
• - 九六式陸上[[攻撃機]]

隊司令

この部隊には、初代から順に以下の指揮官が就任しました。

• - 千田貞敏 大佐（1937年7月11日 - 1938年2月10日）
• - 山田道行 大佐（1938年2月10日 - 1938年3月22日）
• - 上阪香苗 大佐（1938年3月22日 - 1938年12月15日）
• - 奥田喜久司 大佐（1938年12月15日 - 1939年11月4日、戦死）
• - 市丸利之助 大佐（1939年11月6日 - 1940年11月15日）

このように、第十三航空隊は日本海軍の武装における重要な役割を果たし、様々な戦局において活動しました。尽力と成果は今なお評価されるべきものです。歴史的な背景から考えても、航空部隊の変遷を通じた活動は、日本の軍事史の中で記憶され続けるでしょう。

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