第四千曲川橋梁 (北陸新幹線)

第四千曲川橋梁

第四千曲川橋梁は、長野県長野市と中野市の間で千曲川を跨ぐ、北陸新幹線の橋梁です。長野駅と飯山駅の間に位置し、橋長は312メートル。親しみを込めて「アップル大橋」とも呼ばれています。

概要

この橋梁の主な特徴は以下の通りです。

主桁: 耐候性さび安定化処理を施した耐候性鋼を使用
構造: 鋼4径間連続合成箱桁橋
活荷重: P-16, M-18
床版: スラブ軌道直結式
橋長: 312.000 m
支間割: (87.500 m + 82.000 m + 76.000 m + 63.700 m)
幅員: 11.200 m - 11.300 m（複線）
総鋼重: 2,088 t
施工: 宮地エンジニアリング・日本橋梁JV
架設工法: 手延べ送出し工法

上部工の架設にあたっては、連続2主全断面溶接箱桁でウェブに水平溶接継ぎ手を有する変断面桁が採用されました。幅広の河川であること、堤外地が全面流水域となること、そして橋の終点側が全長約6.9kmの高丘トンネルに接続するなど、ヤードの確保が難しいという制約がありました。そのため、手延べ送出し工法が採用され、効率的な建設が実現しました。

歴史

北陸新幹線の長野 - 上越間は、1998年（平成10年）に起工されました。その後、2015年（平成27年）3月14日に長野 - 金沢間が開通し、第四千曲川橋梁もその一部として利用されています。

参考文献

『徹底ガイド!北陸新幹線まるわかりBOOK』マイナビ、2015年2月8日。ISBN 9784839952921。
下澤誠二、越中信雄、相澤達也、吉田友和「北陸新幹線 第4千曲川橋りょうの架設」（PDF）『宮地技報』第26巻、宮地エンジニアリング、2012年11月、41 - 47頁、ISSN 09145958
下津達也「北陸新幹線、第4千曲川橋りょうにおける送出し施工について」（PDF）『土木学会年次学術講演会』第65巻、土木学会、2010年9月、567 - 568頁

関連項目

千曲川橋梁 (曖昧さ回避))
鉄道建設・運輸施設整備支援機構 - 工事発注者

外部リンク

鉄道建設・運輸施設整備支援機構 - 橋梁所有者
東日本旅客鉄道 - 橋梁管理者
空から眺める千曲川・犀川 千曲川下流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

第四千曲川橋梁は、北陸新幹線を支える重要な構造物であり、その建設には高度な技術と工夫が凝らされています。

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