第1偵察隊

第1偵察隊について

第1偵察隊は、陸上自衛隊の第1師団に所属していた機甲科部隊です。東京都練馬駐屯地に駐屯し、師団の活動に必要な情報を収集する重要な役割を担っていました。偵察警戒車、軽装甲機動車、偵察用オートバイなどの車両や、各種偵察用器材を用いて、情報収集活動を行っていました。隊長は2等陸佐が務めていました。

歴史

第1偵察隊は、その前身を第1管区隊偵察中隊としています。以下に、その変遷をまとめます。

1951年5月1日：第1管区隊偵察中隊が松本駐屯地で編成されました。
1952年5月26日：新町駐屯地へ移駐しました。
1954年8月12日：相馬原駐屯地へ移駐しました。
1954年10月10日：再び新町駐屯地へ移駐しました。
1959年3月31日：再び相馬原駐屯地へ移駐しました。
1962年1月18日：第1管区隊の第1師団への改編に伴い、第1偵察隊（相馬原駐屯地）に改称しました。
1962年2月10日：第1偵察隊が相馬原駐屯地から練馬駐屯地へ移駐しました。
1992年3月27日：電子偵察小隊が新編されました。
2002年3月27日：即応予備自衛官制度の導入により、1個偵察小隊がコア化されました。また、後方支援体制変換に伴い、整備部門が第1後方支援連隊第2整備大隊偵察直接支援小隊へ移管されました。
2010年3月26日：コア部隊が廃止されました。
2011年4月22日：第1師団改編に伴い、1個偵察小隊が増設されました。
2022年3月16日：部隊が廃止されました。第1師団の地域配備師団化に伴い、同じく廃止となった第1戦車大隊と統合され、朝霞駐屯地に第1偵察戦闘大隊として再編されました。

廃止時の部隊編成

第1偵察隊は、廃止時に以下の部隊編成となっていました。

第1偵察隊本部
第1偵察隊本部付隊
第1偵察小隊
第2偵察小隊
電子偵察小隊
整備支援部隊
第1後方支援連隊第2整備大隊偵察直接支援小隊（練馬駐屯地）：2002年3月27日から2022年3月16日まで

主要装備

第1偵察隊は、以下の装備を使用していました。

87式偵察警戒車
軽装甲機動車
96式装輪装甲車
地上レーダー
野戦情報探知装置
偵察用オートバイ
1/2tトラック／73式小型トラック
1 1/2tトラック／73式中型トラック
3 1/2tトラック／73式大型トラック
89式5.56mm小銃

警備隊区

第1偵察隊は、以下の地域を警備隊区として担当していました。

東京都青梅市
西多摩郡日の出町
西多摩郡檜原村
西多摩郡奥多摩町

参考文献

日本の機甲六十年（機甲会「日本の機甲六十年」刊行会 編・1985年）
陸上自衛隊機甲科全史　菊池征男著　イカロス出版　2017

関連項目

富士学校
富士教導団
機甲教導連隊
第12偵察隊

外部リンク

第1偵察隊

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