第1普通科大隊

第1普通科大隊：精鋭空挺部隊の全貌

陸上自衛隊第1空挺団隷下の第1普通科大隊は、千葉県船橋市の習志野駐屯地に駐屯する、空挺作戦を専門とする精鋭部隊です。その歴史は、空挺普通科群第1普通科中隊を母体として、2004年（平成16年）に増強新編されたことに始まります。彼らは、空挺団の中核を担い、国内外の様々な任務でその能力を発揮しています。

沿革

第1普通科大隊の歴史は、以下の通りです。

2004年（平成16年）3月29日: 空挺普通科群第1普通科中隊を母体に、第1普通科大隊が増強新編。
2006年（平成18年）4月: 第10次イラク復興支援群に警備部隊として派遣。
2006年（平成18年）8月: 戦闘による死傷者を出すことなく、殿軍として任務を完遂し帰国。
2008年（平成20年）3月26日: 迫撃砲中隊を廃止し、3個迫撃砲小隊として各中隊に配属。
2008年（平成20年）11月20日～26日: 平成15年度改編後初の6夜7日の連続状況における普通科大隊戦闘群検閲を富士演習場とその周辺地区で実施。

部隊編成

第1普通科大隊は、以下の編成で構成されています。

第1普通科大隊本部
第1普通科大隊本部中隊「空挺団-1普本」
中隊本部
情報小隊
通信小隊
対戦車小隊
第1普通科中隊「空挺団-1普1」
第2普通科中隊「空挺団-1普2」
第3普通科中隊「空挺団-1普3」

各中隊は、空挺作戦に必要な様々な能力を持ち、相互に連携しながら任務を遂行します。

主要装備

第1普通科大隊は、以下の装備を保有しています。

軽装甲機動車（LAV）: 機動力を活かした偵察や警備任務に使用。
高機動車: 部隊の移動や物資輸送に使用。
1/2tトラック / 73式小型トラック:人員輸送や軽資材の運搬に利用。
1 1/2tトラック / 73式中型トラック:人員や物資の輸送に広く活用。
3 1/2tトラック / 73式大型トラック: 大量の物資輸送や重機の運搬に利用。
89式5.56mm小銃: 基本装備として隊員に配備。
対人狙撃銃 レミントンM24 SWS: 精密射撃能力を持つ狙撃銃。
9mm拳銃: 近接戦闘や護身用として使用。
9mm機関けん銃: 近接戦闘で威力を発揮する短機関銃。
5.56mm機関銃MINIMI: 射撃能力の高い機関銃。
01式軽対戦車誘導弾（LMAT）: 対戦車戦闘に使用。
81mm迫撃砲 L16: 遠距離からの火力支援に使用。
中距離多目的誘導弾: 多様な目標に対応可能な誘導弾。
個人用暗視装置 JGVS-V8: 夜間作戦を支援する暗視装置。

これらの装備は、第1普通科大隊が様々な任務に対応するために不可欠です。

関連項目

第2普通科大隊
第3普通科大隊


第1普通科大隊は、陸上自衛隊の精鋭部隊として、常に高度な訓練を積み重ね、有事の際にはその能力を発揮することが期待されています。その活動は、日本の平和と安全に大きく貢献しています。

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