第17普通科連隊

陸上自衛隊第17普通科連隊について

陸上自衛隊第17普通科連隊は、山口県山口市の山口駐屯地に駐屯する、第13旅団隷下の軽普通科連隊です。この連隊は、山口県全域を警備隊区とし、防衛任務だけでなく、災害派遣にも対応する重要な役割を担っています。

編成と特徴

連隊長は1等陸佐が務め、連隊本部、本部管理中隊、そして3個の普通科中隊で構成されています。1999年に第13師団から第13旅団への改編に伴い、軽普通科連隊へと改編されました。訓練は、主にむつみ演習場、日本原演習場、日出生台演習場で行われています。

歴史

第17普通科連隊の歴史は、1954年に第4管区隊隷下部隊として、山口県の小月駐屯地と曾根駐屯地で編成されたことに始まります。その後、山口駐屯地の開設に伴い、連隊本部と第1大隊が移駐しました。

1962年には、第13師団の新編に伴い、第13師団隷下に編入されました。同年、第2大隊は別府駐屯地へ移駐し、連隊の再編が行われ、第1大隊を基幹とする6個中隊編成となりました。また、第2大隊を母体として第41普通科連隊が新編されました。

1991年には、師団の近代化により自動車化され、1999年には、第4普通科中隊と重迫撃砲中隊が廃止、第13旅団への改編に伴い、現在の軽普通科連隊の編成となりました。2004年には、後方支援体制の変更により、整備部門が第13後方支援隊に移管されました。

2008年には、第13旅団の即応近代化旅団への改編に伴い、第17普通科連隊も改編されました。

部隊編成の詳細

連隊の主要な部隊は以下の通りです。

第17普通科連隊本部：指揮通信車や重迫撃砲小隊、情報小隊、施設作業小隊、通信小隊、補給小隊、衛生小隊、狙撃班などがあります。
本部管理中隊：軽装甲機動車や偵察用オートバイ、120mm迫撃砲などを装備。
第1～3普通科中隊：高機動車や81mm迫撃砲、01式軽対戦車誘導弾などを装備。
整備支援部隊：第13後方支援隊第2整備中隊第2普通科直接支援小隊が整備を支援。

主要装備

連隊は、以下の様な装備を保有しています。

軽装甲機動車
高機動車
各種トラック（1/2t、1 1/2t、3 1/2t）
89式5.56mm小銃
5.56mm機関銃MINIMI
84mm無反動砲
81mm迫撃砲 L16
120mm迫撃砲 RT
01式軽対戦車誘導弾

警備隊区

各中隊は、以下の地域を警備隊区としています。

第1普通科中隊：岩国市、柳井市、光市、周南市、下松市、田布施町、周防大島町、和木町、平生町
第2普通科中隊：山口市、防府市、萩市、長門市、阿武町
第3普通科中隊：下関市、宇部市、山陽小野田市、美祢市

災害派遣

第17普通科連隊は、災害派遣にも積極的に参加しています。

東日本大震災：2011年の東日本大震災では、福島県に派遣され、警戒区域内での活動や行方不明者の捜索を行いました。連隊は約10体の遺体を発見しました。
熊本地震：2016年の熊本地震では、南阿蘇村で捜索活動を行いました。

関連情報

関連項目：第8普通科[[連隊]]、第46普通科連隊、訓練自衛官小銃乱射事件
外部リンク：
陸上自衛隊山口駐屯地
陸上自衛隊第17普通科連隊公式Twitter

第17普通科連隊は、山口県の防衛と災害対応に不可欠な部隊として、日々活動を続けています。

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