山口
駐屯地は、
山口県山口市上宇野令に所在する
陸上自衛隊の
駐屯地です。第17普通科連隊をはじめとする部隊が駐屯しており、地域防衛の中核を担っています。
概要
駐屯地司令は、第17普通科連隊長が兼務しています。
駐屯地の近くには、むつみ演習場があり、野外訓練や射撃訓練が実施されています。また、
駐屯地内には、無料で入館できる史料館「防長尚武館」があります。この建物は、旧歩兵第42連隊の武道場として建設され、戦時中の
写真や手紙、
勲章、
軍服、
銃、
寺内正毅・寿一親子の元帥刀などが展示されています。
沿革
1955年10月21日に山口
駐屯地が開設され、小月
駐屯地から第17普通科連隊本部と第1大隊、第13新隊員教育隊が移駐しました。その後、
1957年には第304地区施設隊が新編され、1959年には第13新隊員教育隊が第112教育大隊に改編されました。
1962年には第112教育大隊が第2教育団隷下に編合されました。
1984年には、
駐屯地内で訓練自衛官による小
銃乱射事件が発生しました。
1990年には第304地区施設隊が廃止され、
1999年には第17普通科連隊が普通科連隊(軽)に改編されました。同時に、第112教育大隊も廃止されました。
2004年には第13後方支援隊第2整備中隊第2普通科直接支援小隊が新編され、第17普通科連隊を支援する体制が整いました。
2008年には、第17普通科連隊が即応近代化改編を実施し、
2015年には第322会計隊が廃止され、第350会計隊山口派遣隊が設置されました。2021年には、第350会計隊山口派遣隊が第322会計隊に改編されました。
駐屯部隊
山口
駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。
中部方面総監隷下部隊
第13旅団
第17普通科連隊
第13後方支援隊
第2整備中隊
第2普通科直接支援小隊:第17普通科連隊を支援
中部方面会計隊
第322会計隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第312基地通信中隊
山口派遣隊
山口駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
中部方面警務隊
第132地区警務隊
山口派遣隊
最寄りの幹線交通
山口駐屯地へのアクセスには、以下の幹線交通が利用できます。
高速道路
中国自動車道:山口IC
山陽自動車道:防府東IC(岩国方面のみ)
一般道
国道2号
国道9号
国道262号
国道376号
国道435号
山口県道21号山口防府線(山防線)
山口県道194号山口秋穂線
山口県道204号宮野大歳線(旧国道9号)
鉄道
JR西日本山口線:上山口駅
港湾
岩国港
徳山下松港(特定
重要港湾)
三田尻中関港
宇部港
小野田港(重要港湾)
下関港(国際拠点港湾・中枢国際港湾・日本海側拠点港湾)
飛行場
山口宇部空港(特定地方管理空港)
防府北基地(その他の飛行場)
周辺の重要施設
山口駐屯地の周辺には、以下の重要な施設があります。
発電所
柳井発電所(LNG):出力140.0万kW
新小野田発電所(石炭):出力100.0万kW
岩国発電所(石油・石炭):出力85.0万kW
下関発電所(石油・石炭):出力57.5万kW
下松発電所(石油):出力107.5万kW
変電所
新山口変電所(超高圧変電所)
東山口変電所(超高圧変電所)
南山口変電所(一次変電所)
新徳山変電所(一次変電所)
阿知須変電所(中間変電所)
その他
山口物流産業団地
西部石油山口製油所
出光興産徳山製油所
ENEOS麻里布製油所
新日鐵住金光鋼管工場
日新製鋼徳山工場
三菱重工業下関造船所
海上自衛隊小月基地/下関基地
在日米軍岩国航空基地
関門橋
関門トンネル
脚注
(特になし)
外部リンク
陸上自衛隊山口
駐屯地
*
陸上自衛隊第17普通科連隊(山口
駐屯地)【公式】(@17th_yamaguchi) - Twitter