第8普通科連隊

第8普通科連隊について

第8普通科連隊は、鳥取県米子市の米子駐屯地に拠点を置く、陸上自衛隊第13旅団隷下の普通科連隊（軽）です。山陰地方の防衛警備や災害派遣を主な任務とし、地域社会の安全に貢献しています。

編成と役割

連隊長は1等陸佐が務め、米子駐屯地司令も兼任します。連隊は、本部、本部管理中隊、そして3つの普通科中隊で構成されています。1999年の第13師団から第13旅団への改編に伴い、軽普通科連隊へと改編されました。これは、より機動力を重視した部隊運用を可能にするための措置です。

特徴

第8普通科連隊は、国内最西端・最南端の積雪地部隊という特徴を持ち、冬期には雪中での訓練も実施します。訓練は主に、日光演習場や日本原演習場で行われます。

歴史

1950年12月、警察予備隊米子駐屯部隊として、旧逓信省航空機乗員養成所跡地に新編されたのが始まりです。その後、幾多の改編を経て、1954年7月1日に陸上自衛隊発足に伴い、現在の第8普通科連隊となりました。

1962年には、第13師団創設に伴い連隊再編が行われ、米子駐屯地に新編されました。1991年には自動車化が進められ、1999年には軽普通科連隊化されました。2008年には、第3普通科中隊に軽装甲機動車が配備され、機動力がさらに強化されました。

部隊編成の詳細

第8普通科連隊本部
本部管理中隊「8普-本」: 軽装甲機動車、偵察用オートバイ、120mm迫撃砲 RTを装備。
第1普通科中隊「8普-1」: 高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾を装備。
第2普通科中隊「8普-2」: 高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾を装備。
第3普通科中隊「8普-3」: 軽装甲機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾を装備。
整備支援部隊：第13後方支援隊第2整備中隊第1普通科直接支援小隊「13後支-2整」が、2004年3月29日から支援を担当。

主要装備

連隊は、以下の様な様々な装備を保有しています。

軽装甲機動車
高機動車
1/2tトラック / 73式小型トラック
1 1/2tトラック / 73式中型トラック
3 1/2tトラック / 73式大型トラック
78式雪上車
軽雪上車
89式5.56mm小銃
5.56mm機関銃MINIMI
対人狙撃銃 レミントン M24 SWS
84mm無反動砲
81mm迫撃砲 L16
120mm迫撃砲 RT
01式軽対戦車誘導弾

警備隊区

警備隊区は鳥取県全域を担当しており、各中隊が以下の地域を分担しています。

本部管理中隊: 米子市、境港市、南部町、日吉津村
第1普通科中隊: 大山町、伯耆町、日野町、日南町、江府町
第2普通科中隊: 鳥取市、岩美町、八頭町、智頭町、若桜町
第3普通科中隊: 倉吉市、湯梨浜町、三朝町、北栄町、琴浦町

関連部隊

第17普通科連隊、第46普通科連隊、第47普通科連隊と連携し、活動しています。

出典

防衛省人事発令

外部リンク

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