第3普通科大隊

第3普通科大隊：空挺作戦の中核を担う精鋭部隊

第3普通科大隊は、千葉県船橋市の習志野駐屯地に所在する、陸上自衛隊第1空挺団隷下の普通科部隊です。空挺作戦を専門とする精鋭部隊であり、高度な戦闘能力と即応性を有しています。その歴史は、2004年（平成16年）に空挺普通科群第3普通科中隊を母体として増強新編されたことに始まります。

部隊の沿革

• - 2004年（平成16年）3月29日: 空挺普通科群第3普通科中隊を基盤に、第3普通科大隊として新たに編成されました。これにより、空挺作戦における部隊の規模と能力が大幅に強化されました。
• - 2006年（平成18年）1月: 第9次イラク復興支援群に警備部隊として派遣され、国際貢献活動にも従事しました。この派遣を通じて、実戦環境下での部隊運用能力と国際協力の重要性を体感しました。
• - 2008年（平成20年）3月26日: 迫撃砲中隊が廃止され、各中隊に3個迫撃砲小隊として再編されました。これにより、各中隊がより独立して火力支援を行うことが可能になりました。

部隊編成

第3普通科大隊は、以下の部隊で構成されています。

• - 第3普通科大隊本部：部隊全体の指揮・統制を司ります。
• - 第3普通科大隊本部中隊「空挺団-3普本」：大隊本部を支援し、情報、通信、対戦車などの機能を担います。

- 中隊本部
- 情報小隊：敵情や地形などの情報を収集・分析します。
- 通信小隊：部隊間の通信を確保し、円滑な連携を支援します。
- 対戦車小隊：対戦車戦闘を担い、敵装甲車両を撃破します。

• - 第7普通科中隊「空挺団-3普7」：空挺作戦における主力戦闘部隊の一つです。
• - 第8普通科中隊「空挺団-3普8」：同じく主力戦闘部隊として、多様な任務に対応します。
• - 第9普通科中隊「空挺団-3普9」：同様に主力戦闘部隊として、空挺作戦の中核を担います。

主要装備

第3普通科大隊は、以下のような装備を保有しています。

• - 軽装甲機動車（LAV）: 機動性と防御力を兼ね備えた装甲車両です。
• - 高機動車: 不整地での機動性に優れた多目的車両です。
• - 1/2tトラック / 73式小型トラック: 汎用性の高い小型トラックです。
• - 1 1/2tトラック / 73式中型トラック: 物資輸送などに用いられる中型トラックです。
• - 3 1/2tトラック / 73式大型トラック: 大量の物資輸送に適した大型トラックです。
• - 89式5.56mm小銃: 自衛隊の主力小銃です。
• - 5.56mm機関銃MINIMI: 火力支援に使用される機関銃です。
• - 対人狙撃銃 レミントン M24 SWS: 精密射撃に使用される狙撃銃です。
• - 9mm機関けん銃: 近接戦闘に使用される機関けん銃です。
• - 01式軽対戦車誘導弾（LMAT）: 対戦車戦闘に使用される誘導弾です。
• - 81mm迫撃砲 L16: 遠距離からの火力支援に使用される迫撃砲です。
• - 中距離多目的誘導弾: 多様な目標に対応可能な誘導弾です。

関連事項

第3普通科大隊は、同じく第1空挺団に所属する以下の部隊と密接な連携を取りながら、空挺作戦の遂行能力を維持・向上させています。

• - 第1普通科大隊
• - 第2普通科大隊

第3普通科大隊は、精強な空挺部隊として、国土防衛や国際貢献活動において重要な役割を担っています。隊員一人一人の高い能力と連携が、その強さの源泉となっています。

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