第55回有馬記念

第55回有馬記念概要

第55回有馬記念は、2010年12月26日に中山競馬場で開催された競馬の重要なタイトルの一つです。このレースは2007年から国際競走として位置づけられていますが、当年度は出走を予定していたアメリカの競走馬2頭が辞退したため、4年連続で外国馬の出走がありませんでした。

また、この年からは当競走で3着以内に入ったGI競走の優勝馬に対して賞金が授与されることが決まりました。

ファン投票の結果

レースに先立って行われたファン投票は、2010年11月20日から12月5日まで実施され、最終的には15万3448件もの有効票が集まりました。最終発表では、144万4796票が投じられました。その結果、上位20頭の中から出走馬が選ばれ、特に16位のフォゲッタブルまでがファン投票での選出馬として名を連ねました。

レース施行前の状況

出走馬の登録状況については、ファン投票で選ばれた馬の中からアパパネが休養、ナカヤマフェスタが跛行、ジャガーメイルが香港ヴァーズに出走するため回避するなど、様々な変動がありました。最終登録時点では、フルゲートの16頭に対して19頭が特別登録を行っていました。

レース前日には、ローズキングダムが軽度のせん痛を起こして出走を取り消し、そのために出走馬がさらに定まらない事態となりました。

レース展開

この日の天候は晴れ、馬場状態は良好でした。発走時刻は15時25分で、4歳以上の牡馬が57kg、牝馬と3歳の牡馬は55kgの負担重量が設定されていました。

レースは、ドリームジャーニーが出遅れ、エイシンフラッシュも後方からのスタートとなる中、ペルーサが好スタートを決め、先行争いで主導権を握っていきます。ペースは全体的に穏やかで、トーセンジョーダンがレースを引っ張り、1000メートルを62.0秒で通過しました。

向こう正面に入ると、ルーラーシップが中団から先頭に進出、さらにヴィクトワールピサもペースアップし始めます。第4コーナーを周って直線に向くと、ヴィクトワールピサが先頭に立ち、外からブエナビスタが追い上げます。

レース結果

最後はヴィクトワールピサが僅かにリードを保ちつつゴールに飛び込むと、2着にはブエナビスタが続きました。このレースでは、1着から3着までが外国人騎手で独占し、特筆すべきことに、ヴィクトワールピサとブエナビスタの差はわずか2センチメートルで、これは有馬記念史上最小の着差となりました。

入場者数と売上

この年の有馬記念は、入場者数が120,213人に達し、前年比で増加しましたが、売上金は38億8549万9320円と、21年ぶりに400億円の台を下回る結果となりました。

エピソード

また、レースのプレゼンターには第69代横綱の白鵬翔が務め、華やかな演出がなされました。

以上が第55回有馬記念の概要とレース結果です。このレースは、競馬ファンにとって忘れられない歴史的な出来事の一部となりました。

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