第57回朝日新聞社杯競輪祭

第57回朝日新聞社杯競輪祭の概要

2015年11月20日から23日までの4日間、小倉競輪場を舞台に、第57回朝日新聞社杯競輪祭が開催されました。この大会は、同年末に京王閣競輪場で行われるKEIRINグランプリ2015への出場権をかけた、重要な一戦として注目を集めました。

KEIRINグランプリ2015への道

KEIRINグランプリ2015への出場権は、当大会開幕前に優先出場権を得ていた4選手と、当大会の優勝者、または賞金獲得額上位者から選出されることになっていました。大会直前までに優先出場権を獲得していたのは以下の選手たちです。

武田豊樹
深谷知広
新田祐大
村上博幸

残る5つの椅子を巡り、激しい争いが繰り広げられました。

賞金獲得額上位者

賞金獲得額上位者として、以下の3選手がグランプリ出場を確定させていました。

神山雄一郎（賞金獲得額3位）
浅井康太（同4位）
* 平原康多（同5位）

これにより、実質的に決勝戦までに残されたグランプリ出場枠は2つとなりました。

残り2枠をかけた争い

残りの2枠を争ったのは、賞金獲得額6位の稲垣裕之選手、同8位の村上義弘選手、そして決勝戦に進出したメンバーでした。稲垣選手は準決勝終了時点で最終日完走を条件にグランプリ出場を確定。準決勝終了時点では、残り1枠の行方が不透明な状況でした。

決勝戦メンバーの中で、グランプリ出場を確定させていたのは、武田選手、浅井選手、平原選手の3名のみ。他の6選手が優勝すれば、その選手がグランプリ出場を確定させ、武田選手、浅井選手、平原選手のいずれかが優勝した場合は、村上義弘選手のグランプリ出場が確定することになっていました。ただし、村上選手が落車棄権・失格した場合は、賞金獲得額9位の岩津裕介選手か、同11位の金子貴志選手のどちらかがグランプリ出場となる状況でした。

決勝戦

11月23日に行われた決勝戦では、村上義弘選手が主導権を握りレースが進みました。2コーナーから平原選手が仕掛け、バックストレッチではイエローライン付近を走る展開に。番手の村上博選手はブロックすることができず、関東コンビの一騎打ちとなりました。ゴール直前で平原選手を差した武田選手が、3年ぶり2度目の競輪王に輝きました。平原選手は2着となり、競輪祭連覇はなりませんでした。

村上義弘選手は7着に敗れましたが、賞金枠で最後の1枠に滑り込み、グランプリ出場を決めました。

その他

決勝戦の模様は、地上波での中継はなかったものの、BS日テレの「KEIRIN LIVE S級探偵団」で中継されました。

大会の目標売上額は105億円でしたが、4日間の総売上は93億1308万4500円となり、前年比94.2％となりました。

9月のオールスター競輪から今回の競輪祭まで、GI連続決勝進出を果たしたのは、稲川翔選手と竹内雄作選手の2選手でした。

まとめ

第57回朝日新聞社杯競輪祭は、KEIRINグランプリ2015への出場権をかけた激しい戦いが繰り広げられた大会でした。武田豊樹選手の優勝、そして村上義弘選手の最後のグランプリ出場枠獲得など、多くのドラマを生み、競輪ファンを熱狂させました。

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