第59回朝日新聞社杯競輪祭

第59回朝日新聞社杯競輪祭

2017年11月23日から26日にかけて、小倉競輪場で開催された第59回朝日新聞社杯競輪祭は、競輪界の頂点を決めるKEIRINグランプリ2017への出場権を争う、重要なGIレースでした。この大会は、年末のグランプリ出場をかけた最後の戦いとして、多くの競輪ファンから注目を集めました。

KEIRINグランプリ2017への道のり

当大会は、KEIRINグランプリ2017の出場権をかけた最後のレースであり、大会開幕前に優先出場権を得ていたのは以下の4選手でした。

平原康多
新田祐大
深谷知広
諸橋愛

残りの出場枠は5つ。大会優勝者、もしくは賞金獲得額上位者から選出されることになっていました。大会開幕前には、浅井康太選手が賞金ランキング5位で出場権をほぼ確実にしていました。実質的に残りの椅子は4つとなり、以下の選手たちが争うこととなりました。

武田豊樹
深谷知広
諸橋愛
桑原大志
成田和也
郡司浩平

準決勝の結果、武田、深谷、諸橋の3選手がグランプリ出場を確定させ、成田、郡司の2選手は脱落となりました。準決勝終了時点で、残る1枠は決勝戦の結果次第となりました。決勝戦進出者の中でグランプリ出場が確定していたのは、平原、新田、深谷、諸橋の4選手のみ。残りの5選手が優勝すれば、その選手がグランプリ出場を決めます。もし、平原、新田、深谷、諸橋のいずれかが優勝した場合は、桑原大志選手のグランプリ出場が決定。桑原選手が落車・棄権・失格となった場合は、特別優秀戦に出場する郡司浩平選手が出場権を得るという状況でした。

決勝戦

11月26日、決勝戦は山中秀将選手の先行で幕を開けました。最終2コーナーで木暮安由選手と新田祐大選手が仕掛け、新田選手が木暮選手を捉えて先頭に立ち、そのまま圧勝しました。新田選手は、この勝利で初の競輪王の座を獲得。2着には単騎で攻めた北津留翼選手、3着には平原康多選手が入りました。この結果、桑原大志選手が賞金枠の最後に滑り込む形で、グランプリ初出場を決めました。

特記事項

この大会は、4日制で行われる最後の競輪祭となりました。翌年の第60回大会からは、6日制に戻り、さらにGI初のナイター開催となることが発表されました。また、10月の寬仁親王牌に続き、この大会も最終日が12レース制となりました。

決勝戦の模様は、テレビ東京系列で地上波中継され、BSジャパンでも同時放送されました。目標売上額は90億円でしたが、総売上は86億3769万8900円となり、昨年より約5億円増加しました。

競走データ

初日の開会式では、神山雄一郎選手が競輪祭25回連続出場を達成し、表彰されました。
初日第9レースでは、3連単の払戻金が117万4990円となり、GIにおける3連単の最高払戻金額を更新しました。
* 山中秀将選手がGI初優出を果たしました。新田、平原、深谷、金子の4選手は、昨年および2013年の決勝戦メンバーでもありました。

この大会は、多くのドラマと記録が生まれた、記憶に残る競輪祭となりました。

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