第6回立法院議員総選挙

第6回立法院議員総選挙について

第6回立法院議員総選挙は、1962年11月11日に琉球政府によって行われた立法院議員を選出するための選挙です。この選挙は、当時の琉球政府を取り巻く政治状況、特にキャラウェイ高等弁務官の影響下で実施され、大きな注目を集めました。

選挙の概要

公示日: 1962年10月24日
投票日: 1962年11月11日
議席数: 29議席
選挙制度: 小選挙区制
有権者数: 392,817人（男性：177,540人、女性：215,277人）
立候補者数: 61人
投票率: 83.68%


この選挙は、事実上、大田政作行政主席に対する信任投票としての意味合いが強く、また行政主席の選出方法が立法院議員の指名による「指名方式」に変更された最初の選挙でもありました。これは、それまでの民選方式から大きく転換したことを意味します。

選挙の主な争点

1960年代初頭の琉球政府は、高等弁務官キャラウェイの影響が強く、その政策に対する評価が大きな争点となりました。キャラウェイ旋風と呼ばれる政治的な動きの中で、大田行政主席の信任が問われる形となりました。また、行政主席の選出方法が指名方式に変更されたことも、選挙の重要な焦点の一つでした。


前回の選挙で大敗を喫した野党勢力は、沖縄社会大衆党、沖縄人民党、日本社会党沖縄県本部の三党が共闘し、選挙戦に臨みました。これは、与党である自由民主党に対抗するための戦略的な動きであり、選挙結果に大きな影響を与えました。

選挙結果の詳細

選挙の結果、自由民主党は議席数を減らしながらも過半数を維持しましたが、得票数と得票率ともに減少しました。一方、野党勢力は議席を伸ばし、沖縄社会大衆党は7議席を獲得し、日本社会党も1議席を獲得しました。沖縄人民党は1議席を維持しました。



この選挙結果は、当時の琉球における政治的な変化と有権者の意思を示唆するものとなりました。特に、自由民主党の議席減と野党の議席増は、キャラウェイ体制に対する批判的な見方が広がっていたことを示していると考えられます。

選挙後の影響

第6回立法院議員総選挙は、その後の琉球政治に大きな影響を与えました。行政主席選出方法の変更や野党共闘の形成は、その後の政治情勢を大きく左右する要因となりました。また、選挙結果は、当時の民意を反映したものであり、その後の琉球政府の運営に影響を与えました。

関連事項

立法院 (琉球)
立法院議員選挙法
中央選挙管理委員会 (琉球政府)

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