紀元前288年

紀元前288年は、共和政ローマにおいてクィントゥス・マルキウス・トレムルスとプブリウス・コルネリウス・アルウィナが執政官に就任した年として記録されています。当時はローマ建国紀元466年とも呼ばれていましたが、今日では西暦紀元前288年として広く認識されています。

この年は、東アジアから地中海世界まで、さまざまな出来事が記録されています。以下に、その主な出来事をまとめます。

各地の紀年法

干支: 癸酉
日本: 皇紀373年、孝霊天皇3年
中国: 周 - 赧王27年、秦 - 昭襄王19年、楚 - 頃襄王11年、斉 - 湣王13年、燕 - 昭王24年、趙 - 恵文王11年、魏 - 昭王8年、韓 - 釐王8年
朝鮮: 檀紀2046年
仏滅紀元: 257年

主な出来事

エジプト

セレウコス1世、プトレマイオス1世、リュシマコスが同盟を結び、デメトリオス1世の小アジア侵攻を阻止しました。その後、デメトリオス1世はリュシマコスとピュロスの連合軍に攻撃を受けました。
プトレマイオス1世の軍がギリシアに現れ、都市での反乱を扇動しました。アテナイはこれに応じ、デメトリオス1世の包囲を受けましたが、ピュロスとプトレマイオス1世の支援で解放されました。
エジプト軍がアテナイの解放に貢献した後、プトレマイオス1世はエーゲ海の島々が参加する島同盟の保護権を獲得し、その後の地中海におけるエジプト海軍の優位を確立しました。

シチリア

アガトクレスの死後、解雇された傭兵の一部がメッシーナを攻撃し、マメルティニと名乗り組織化しました。彼らはシチリア島各地で反乱を起こす拠点としました。

スリランカ

ゴータマ・ブッダの菩提樹として知られるインドボダイジュが、アヌラーダプラに植えられました。これは、日付が特定されている現存する最古の植樹記録です。

中国

10月、秦の昭襄王は西帝と称し、斉の湣王を東帝として共同で趙を攻撃しようとしましたが、斉の湣王が蘇代の進言により帝号を取りやめました。12月、昭襄王も帝号を取りやめ、再び王を称しました。
秦が趙を攻撃し、杜陽を陥落させました。

関連項目

年のリスト
年表
* 年表一覧

紀元前288年は、地中海世界と東アジアにおいて、政治的な変動や新しい勢力の台頭が見られた重要な年であったと言えるでしょう。特に、エジプトにおけるプトレマイオス朝の勢力拡大、シチリアにおけるマメルティニの活動、そしてスリランカにおける菩提樹の植樹は、それぞれの地域における歴史の転換点を示す出来事として特筆されます。

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