紀元前369年

紀元前369年は、ローマ暦において「フィデナス、キクリヌス、コッスス、コルネリウス、キンキナトゥス、アンブストゥスが執政武官に就任した年」として知られています。また、ローマ建国紀元385年とも呼ばれますが、一般的ではありません。この年は、紀年法として西暦が普及した中世初期以降、紀元前369年と表記されるようになりました。

各地の紀年法

干支: 壬子
日本
皇紀292年
孝安天皇24年
中国
周 - 烈王7年
秦 - 献公16年
晋 - 孝公20年
楚 - 宣王元年
斉 - 桓公6年
燕 - 桓公4年
趙 - 成侯6年
魏 - 恵王元年
韓 - 懿侯6年
朝鮮: 檀紀1965年
仏滅紀元: 176年

出来事

ギリシア

テーバイのエパメイノンダスは、マンティネイアを脅かしていたスパルタ軍を撃退し、その後、スパルタの国境を越えてラコニア地方を略奪しました。スパルタ軍は、テーバイ軍との直接対決を避け、都市に立てこもりました。その後、エパメイノンダスはアルカディアに戻り、すぐにメッセニアに侵攻しました。彼は、かつて存在した都市メッセネを再建し、強力な要塞を築き、各地のメッセニア人亡命者に帰還を呼びかけました。メッセニアの喪失は、スパルタにとって大きな打撃となり、領土の3分の1と奴隷人口の半分を失うことになりました。

テーバイに帰還したエパメイノンダスは、軍の指揮権を不当に長く保持したとして訴えられましたが、テーバイ市民を説得し、結果として無罪となりました。勢力を増すテーバイに対抗するため、アテナイは長年の敵であったスパルタと同盟を結びました。

マケドニア

マケドニア王アミュンタス3世が死去し、アレクサンドロス2世が王位を継ぎました。若き王は、イリュリア勢の侵攻と、王位を主張するパウサニアスの攻撃という、内外からの脅威に同時に直面しました。アテナイの将軍イフィクラテースの支援を受け、アレクサンドロスは敵を打ち破りました。フェライのアレクサンドロスがテッサリアの僭主となり、ラリサのアレウアダエ一族が、マケドニア王アレクサンドロス2世に助けを求めました。しかし、アレクサンドロス2世は、ラリサなどにマケドニア軍の守備隊を配置したため、テーバイの反発を招きました。テーバイの将軍ペロピダスは、マケドニア軍をテッサリアから駆逐し、アレクサンドロス2世を脅迫し、アテナイとの同盟を破棄させ、テーバイ側に寝返らせました。この結果、アレクサンドロス2世は人質の解放を余儀なくされ、その中には、後にギリシアを征服するフィリッポスも含まれていました。

スパルタ

クレオメネス2世が、兄のアゲシポリス2世の後を継ぎ、アギス朝のスパルタ王となりました。

中国

周の烈王が死去し、顕王が即位しました。魏の混乱に乗じて、韓の懿侯と趙の成侯が共同で魏を攻撃し、濁沢で魏軍を打ち破りました。魏の国君の座をめぐって韓と趙の意見が対立し、両軍は撤退しました。罃（恵王）は公子中緩を殺害して即位しました。

誕生

死去

アミュンタス3世、マケドニア王
テアイテトス、アテナイの数学者
* 烈王、周の王

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