紀元前394年

紀元前394年

紀元前394年は、古代ローマ暦における年であり、当時のローマでは「カミルス、ポプリコラ、メドゥリヌス、アルビヌス、マメルキヌス、スキピオが執政武官に就任した年」として知られていました。また、ローマ建国紀元360年とも呼ばれていましたが、この呼び方は一般的ではありませんでした。中世初期以降、西暦が普及するにつれて、この年は紀元前394年と表記されるようになりました。

他の紀年法

この年は、様々な紀年法で以下のように表されます。

干支: 丁亥
日本:
皇紀267年
孝昭天皇82年
中国:
周 - 安王8年
秦 - 恵公6年
晋 - 烈公22年
楚 - 悼王8年
斉 - 康公11年
燕 - 簡公21年
趙 - 武公6年
魏 - 武侯2年
韓 - 烈侯6年
朝鮮:
檀紀1940年
仏滅紀元：151年

できごと

ギリシア

紀元前394年は、コリントス戦争（紀元前395年 - 紀元前387年）の重要な局面でした。

ネメア川の戦い：アテナイ、テーバイ、コリントス、アルゴスの同盟軍はコリントスに大軍を集結させましたが、スパルタはこれに対し小規模の部隊で挑発しました。ネメア川の河原での戦いでは、スパルタ軍が同盟軍に大勝利を収めました。

クニドスの海戦：アテナイの将軍コノン、アケメネス朝ペルシア帝国の太守ファルナバゾス2世、サラミスの王エウアゴラスの連合艦隊は、ロドス島近くでスパルタ艦隊と激突しました。この海戦で、連合艦隊はスパルタ艦隊に大打撃を与え、勝利を収めました。この勝利により、エーゲ海の覇権は一時的にペルシア帝国に移り、スパルタの帝国建設の野望は揺らぎました。コノンとファルナバゾスはイオニア沿岸の都市からスパルタの総督や守備隊を追い払いましたが、ヘレスポントスのスパルタ勢力は依然として健在でした。

コロネイアの戦い：テーバイ領ボイオーティアのコロネイアで、スパルタ軍と再び同盟軍が激突しました。この戦いでは、スパルタ王アゲシラオス2世率いるスパルタ軍が勝利しました。戦後、アゲシラオスは海路でコリンティアコス湾を渡り、スパルタへ帰還しました。

テゲアのアテナ・アレア神殿の焼失と再建：テゲアのアテナ・アレア神殿が焼失しましたが、パロスのスコパスの設計により、すぐに再建されました。

中国

斉が魯を攻撃し、郕を奪いました。
負黍が鄭から離反し、韓に復帰しました。

関連項目

年の一覧
年表
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