紀谷昌彦

紀谷昌彦（きや まさひこ）

プロフィール

紀谷昌彦氏は、1964年生まれの日本の外交官です。北海道出身で、1987年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。

キャリア

外務省入省後、国連政策課を皮切りに、イギリス研修、在ナイジェリア日本国大使館、防衛庁防衛局運用課など、国内外の様々な部署で経験を積みました。2000年には在アメリカ合衆国日本国大使館書記官、2003年には在バングラデシュ日本国大使館参事官を務めました。

2006年には外務省総合外交政策局国連政策課国際平和協力室長、2008年には同局国連企画調整課長に就任。2010年には防衛省地方協力局提供施設課長として、防衛行政にも携わりました。

2012年には在ベルギー日本国大使館参事官、2013年には同公使に昇進し、ヨーロッパ地域における外交活動を担いました。2015年から2017年まで、駐南スーダン特命全権大使として、南スーダンの平和構築と国際協力に尽力しました。2017年には外務省中東アフリカ局アフリカ部兼国際協力局参事官に就任し、アフリカ地域における外交政策を担当しました。2019年にはシドニー総領事を務め、オーストラリアとの関係強化に貢献しました。そして、2022年からは東南アジア諸国連合日本政府代表部大使として、ASEAN諸国との連携を深める重要な役割を担っています。

同期入省者

紀谷氏と同期には、以下のような著名な外交官や官僚がいます。

阿部康次（駐マダガスカル大使、フランス公使）
飯島俊郎（宮内庁式部副長、経済局審議官）
石塚英樹（ジョージア大使）
伊澤修（セネガル大使）
植野篤志（カンボジア大使、国際協力局長）
岡野正敬（外務事務次官、内閣官房副長官補、総合外交政策局長）
小和田雅子（皇后雅子）
志野光子（ドイツ大使、国際連合日本政府代表部特命全権大使）
柴田裕憲（エチオピア大使、国際協力機構理事）
高橋克彦（政府代表・特命全権大使（国際経済・貿易担当ほか）、マレーシア大使、中東アフリカ局長）
塚田玉樹（イラン大使、米国特命全権公使）
津川貴久（農畜産業振興機構理事、ベナン大使）
中川弘一（在コルカタ総領事）
中川勉（アフリカ連合代表部大使、出入国在留管理庁審議官）
中田昌宏（スイス公使）
中村和人（ニカラグア大使）
中村耕一郎（エストニア大使、内閣情報調査室内閣衛星情報センター分析部長）
早川修（ドミニカ共和国大使、立命館アジア太平洋大学教授）
樋口義広（マダガスカル大使）
松浦博司（ケニア大使、イギリス公使）
松田弥生（弁護士）
丸山浩平（在バンクーバー総領事、在釜山総領事）
本清耕造（メキシコ大使、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部次席常駐代表）
山内弘志（アルゼンチン大使、国際情報統括官）

著書

紀谷氏は、その外交経験を活かし、以下の書籍を執筆・共著しています。

『南スーダンに平和をつくる』（ちくま新書、2019年）
『私たちが国際協力する理由 人道と国益の向こう側』（共著、日本評論社、2019年）

外部リンク

紀谷総領事の主要なスピーチ及び挨拶
紀谷総領事の主要なスピーチ及び挨拶（英語）



紀谷昌彦氏は、長年にわたり外交官として国際社会に貢献しており、その経験と知見は、今後の日本の外交政策において重要な役割を果たすことが期待されます。

もう一度検索