本清耕造

本清耕造について

本清耕造（ほんせい こうぞう）は、1964年生まれの日本の外交官です。外務省において、軍縮、不拡散、科学技術分野の責任者や、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使など、重要な役職を歴任してきました。

生い立ちと学歴

東京都出身の本清氏は、柔道一家に育ちました。松戸市立第三中学校、千葉県立東葛飾高等学校を経て、1986年に青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科を第一期生として卒業。1987年に外務省に入省しました。

外務省でのキャリア

外務省入省後、スペイン語研修を受け、スペイン人の妻を持つ国際的なバックグラウンドを持っています。1995年には中南米局中南米第二課首席事務官、1997年には総合外交政策局国際社会協力部人権難民課首席事務官を歴任。1999年には在スペイン日本国大使館一等書記官として勤務しました。

2003年には在インドネシア日本国大使館一等書記官に着任。2004年からは同大使館参事官として、スマトラ島沖地震からの復興支援に尽力しました。2005年には、外務省総合外交政策局軍縮不拡散・科学部不拡散・科学原子力課国際科学協力室長に就任。2007年には国際協力局国別開発協力第一課長、2009年には中南米局中米カリブ課長、2011年には国際協力局開発協力総括課長を歴任。

2013年からは大臣官房会計課長として、政府開発援助（ODA）の仕分け作業を担当しました。2015年には在インドネシア日本国大使館参事官（公使（次席））として再びインドネシアに赴任し、臨時代理大使も務めました。

外務省退官後

2018年に外務省を退官（役員出向）し、独立行政法人国際協力機構（JICA）理事として、総務部、人事部、企画部などを担当しました。2020年に外務省大臣官房付となり、同年には総合外交政策局軍縮不拡散・科学部長（大使）に就任。2021年には在ジュネーブ国際機関日本政府代表部参事官（大使・次席常駐代表）に就任し、国際労働機関（ILO）理事会日本政府代表代理、国際労働機関総会日本政府代表代理も務めています。

同期入省者

本清氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような方々がいます。

阿部康次：駐マダガスカル大使（コモロ兼轄）、フランス公使
飯島俊郎：宮内庁式部副長、経済局審議官、総合外交政策局参事官
石塚英樹：ジョージア大使
伊澤修：セネガル大使
植野篤志：カンボジア大使、国際協力局長
岡野正敬：外務事務次官、内閣官房副長官補、総合外交政策局長、国際法局長
小和田雅子（皇后雅子）：立后、皇太子妃冊立
紀谷昌彦：ASEAN大使、シドニー総領事、政策立案参事官、南スーダン大使
志野光子：ドイツ大使、国際連合日本政府代表部特命全権大使、儀典長
柴田裕憲：エチオピア大使、国際協力機構理事
高橋克彦：政府代表・特命全権大使（国際経済・貿易担当ほか）、マレーシア大使、中東アフリカ局長
塚田玉樹：イラン大使、米国特命全権公使、地球規模課題審議官
津川貴久：農畜産業振興機構理事、ベナン大使
中川弘一：在コルカタ総領事
中川勉：アフリカ連合代表部大使、出入国在留管理庁審議官、デトロイト総領事
中田昌宏：スイス公使
中村和人：ニカラグア大使
中村耕一郎：エストニア大使、内閣情報調査室内閣衛星情報センター分析部長、ウラジオストク総領事
早川修：ドミニカ共和国大使、立命館アジア太平洋大学教授
樋口義広：マダガスカル大使
松浦博司：ケニア大使、イギリス公使
松田弥生：弁護士
丸山浩平：在バンクーバー総領事、在釜山総領事
山内弘志：アルゼンチン大使、国際情報統括官


本清耕造氏は、長年にわたり日本の外交に貢献してきた人物であり、その豊富な経験と知識は、国際社会における日本のプレゼンスを高める上で重要な役割を果たしています。

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