紫藤りゅう

紫藤りゅう：宝塚歌劇団からIT業界へ羽ばたく男役スター

紫藤りゅうさんは、東京都文京区出身の元宝塚歌劇団宙組・星組の男役スターです。大妻高等学校卒業後、2008年に宝塚音楽学校に入学。2010年、宝塚歌劇団96期生として入団し、初舞台は月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』でした。

174cmの長身と、柔らかな笑顔が印象的な紫藤さんは、入団当初から注目を集め、星組配属後は数々の舞台で活躍します。2011年には阪急阪神の初詣ポスターモデルに起用されるなど、早くからその存在感を示しました。

新人公演では、2016年の『こうもり』で初主演。入団7年目という比較的遅い時期での抜擢でしたが、持ち前の実力と魅力で、観客を魅了しました。その後も、瀬央ゆりあさんとバウホール公演でダブル主演を務めるなど、着実にキャリアを重ねていきます。

2019年には宙組へ組替え。ノーブルな雰囲気と優しい笑顔で人気を博し、多くのファンを掴みました。2023年6月11日、真風涼帆・潤花トップコンビの退団公演『カジノ・ロワイヤル』東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団しました。

宝塚歌劇団在団中は、『摩天楼狂詩曲』『オーシャンズ11』『ロミオとジュリエット』『風と共に去りぬ』『ガイズ＆ドールズ』『桜華に舞え』『ベルリン、わが愛』『アナスタシア』『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』など、数多くの作品に出演。新人公演では重要な役を演じることが多く、実力派男役としての実力を証明しました。バウホール公演ではダブル主演を務めるなど、その活躍は多岐に渡りました。

主な出演作品を以下に列挙します。

星組時代
『摩天楼狂詩曲～君に歌う愛～』（バウホール）
『宝塚花の踊り絵巻』『愛と青春の旅だち』
『メイちゃんの執事』（バウホール・日本青年館）
『ノバ・ボサ・ノバ』『めぐり会いは再び』（宝塚大劇場、東京宝塚劇場）
『ランスロット』（バウホール）
『オーシャンズ11』
『ダンサ セレナータ』『Celebrity』
『琥珀色の雨にぬれて』『Celebrity』（全国ツアー）
『宝塚ジャポニズム～序破急～』『めぐり会いは再び 2nd～Star Bride～』『Étoile de TAKARAZUKA』
『宝塚ジャポニズム～序破急～』『怪盗楚留香外伝-花盗人-』『Étoile de TAKARAZUKA』（中日劇場・台北国家戯劇院）
『ロミオとジュリエット』
『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』
『太陽王～ル・ロワ・ソレイユ～』（東急シアターオーブ）
『The Lost Glory -美しき幻影-』『パッショネイト宝塚!』
『風と共に去りぬ』（全国ツアー）
『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』（赤坂ACTシアター・ドラマシティ）
『ガイズ＆ドールズ』
『鈴蘭（ル・ミュゲ）-思い出の淵から見えるものは-』（バウホール）
『こうもり』『THE ENTERTAINER!』
『Bow Singing Workshop～星～』（バウホール）
『桜華に舞え』『ロマンス!! (Romance)』
『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』（バウホール）
『THE SCARLET PIMPERNEL』
『オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-』（梅田芸術劇場）
『ベルリン、わが愛』『Bouquet de TAKARAZUKA』
『うたかたの恋』『Bouquet de TAKARAZUKA』（中日劇場）
『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge』
『New Wave!-星-』（バウホール）※バウW主演
『デビュタント』（バウホール）
『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS～星たち～』
『アルジェの男』『ESTRELLAS～星たち～』（全国ツアー）
『GOD OF STARS -食聖-』『Éclair Brillant』
『ロックオペラ モーツァルト』（梅田芸術劇場・東京建物Brillia HALL）

宙組時代
『FLYING SAPA-フライング サパ-』（梅田芸術劇場・日生劇場）
『アナスタシア』
『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』（東京建物Brillia HALL）
『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』『Délicieux（デリシュー）!-甘美なる巴里-』
『プロミセス、プロミセス』（ドラマシティ・東京建物Brillia HALL）
『NEVER SAY GOODBYE』
『FLY WITH ME』（東京ガーデンシアター）
『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』『Capricciosa（カプリチョーザ）!!』
『MAKAZE IZM』（東京国際フォーラム）
『カジノ・ロワイヤル～我が名はボンド～』※退団公演

退団後はIT業界へ転身し、株式会社グラッドキューブに勤務しています。宝塚歌劇団での経験を生かし、新たな分野で活躍が期待されます。愛称は「るりこ」や「しどりゅー」で親しまれていました。 華麗な舞台姿から一転、企業戦士として新たな人生を歩み始めた紫藤さんの今後の活躍に注目しましょう。

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