羅江区

羅江区（らこう-く）

羅江区は、中華人民共和国四川省徳陽市に位置する市轄区です。肥沃な大地と温暖な気候に恵まれ、農業を基盤として発展してきました。近年は工業化も進み、多様な産業が育っています。

地理

羅江区は、面積447.88平方キロメートルを有し、平原と丘陵が連なる地形が特徴です。四川盆地の中亜熱帯湿潤気候区に属し、年間を通して温暖で湿潤な気候です。この気候が、農業に適した環境を作り出しています。

歴史

羅江区は、三国時代の蜀（蜀漢）に由来する歴史的な景勝地を擁しています。清代の文学者、李調元の出身地としても知られ、現在は省級歴史文化名城に指定されています。「三国険要の区、両川咽喉の地」と称されたこの地は、古代四川省の交通の要衝でした。蜀の武将、龐統が戦死したとされる落鳳坡も羅江区に位置しています。

304年頃、成漢の時代に万安県が設置され、742年（天宝元年）に唐朝により羅江県と改称されました。その後、1959年に一時的に周辺の県に編入されましたが、1996年に徳陽市市中区の一部を以って羅江県として再設置されました。そして、2017年8月に市轄区の羅江区へと改編されました。

自然資源

羅江区は、豊かな森林資源を有しており、森林面積は区全体の34.11％を占めています。また、豊富な天然ガスを産出し、区内の主要なエネルギー源として活用されています。天然ガスを利用した発電事業も盛んに行われています。

行政区画

羅江区は、以下の7つの鎮を管轄しています。

万安鎮
鄢家鎮
金山鎮
新盛鎮
略坪鎮
調元鎮
白馬関鎮

産業

羅江区は、「工業強県」戦略を採用し、プラスティック原料、電子材料、機械、食品、建材、軽工紡織の6大産業を育成してきました。これらの産業は、羅江区の経済発展を支える柱となっています。

名所・旧跡・観光スポット

羅江区は、「中国金花梨の郷」として知られ、金花梨、調元棗、羅江青椒、羅江豆鶏などの特産品を産出しています。これらの特産品は、羅江区の食文化を豊かに彩っています。

近年は、「潺亭水城」（せんてい-すいじょう）も新たな観光資源として注目を集めています。美しい水辺の風景は、訪れる人々を魅了します。

交通

羅江区は、鉄道と道路網が整備されており、交通の便が良い地域です。

鉄道
中国鉄路総公司
中国鉄路成都局集団公司
西成旅客専用線（羅江東駅）（旧 成綿楽旅客専用線）
宝成線（羅江駅）
道路
高速道路
成綿高速道路
成万高速道路
国道
G108国道

健康・医療・衛生

羅江区には、以下の医療機関があります。

羅江区人民医院
羅江県第二人民医院
羅江県和平医院

関連項目

四川料理
四川盆地、成都平原
四川大地震、四川地震 (2013年)
成渝経済区
在重慶日本国総領事館（管轄区域：重慶市・四川省・雲南省・貴州省）

外部リンク

* 德阳市罗江县政府

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