聯合報

聯合報 (United Daily News) について

聯合報（れんごうほう、注音: ㄌㄧㄢˊ ㄏㄜˊ ㄅㄠˋ、拼音: Liánhébào、英語名：United Daily News）は、台湾で発行されている日刊新聞です。台湾の四大新聞の一つとして数えられ、自由時報、蘋果日報、中国時報と並び、その影響力は大きいと言えるでしょう。

政治的な立場としては、一般的に中国国民党寄りの論調を持つと評されています。このため、読者層は、いわゆる泛藍連盟（中国国民党を中心とした政治連合）の支持者が多い傾向にあります。

歴史

聯合報の歴史は、1951年9月16日に、民族報の王惕吾が経済時報の范鶴言、全民日報の林頂立と協力し、3紙の総合版として創刊されたことに始まります。当初の紙名は『全民日報、民族報、経済時報聯合版』でした。

その後、1953年9月に3紙が合併し『全民日報、民族報、経済時報聯合報』と改称され、1957年に現在の『聯合報』という名称になりました。

創刊から1959年までは、台湾で最も発行部数の多い新聞として、党営・官営新聞に代わってその地位を確立しました。しかし、1989年1月1日に新聞発行規制（報禁）が撤廃されると、その成長は鈍化しました。

国民党政権下では、保守派の立場を取りながらも、国民党に批判的な論説を掲載することもありました。特に李登輝政権時代には、李登輝批判の論調を掲載したことがきっかけで、「反李登輝」のレッテルを貼られ、不買運動が起こる事態に発展しました。また、陳水扁政権下では、与党となった民主進歩党にも批判的な立場を取りました。

近年では、台湾の新聞業界が過当競争の状態にあるため、発行部数は伸び悩んでいます。しかし、長年にわたり培ってきたブランド力と影響力は依然として健在です。

系列紙

聯合報は、複数の系列紙を発行しています。

台湾国内:
聯合晩報
経済日報
海外:
世界日報 (北米)
欧洲日報

また、商業経済情報を提供する中国経済通訊社も傘下に収めています。かつては、1992年から1995年まで『香港聯合報』も発行していました。

現在の発行人は、創始者である王惕吾の娘である王效蘭氏が務めています。

まとめ

聯合報は、台湾の新聞業界において重要な役割を果たしてきた新聞の一つです。その歴史と影響力は、台湾の社会や政治に大きな影響を与えてきました。今後も、台湾のメディアを代表する新聞として、その動向が注目されます。

参考情報

* 公式サイト（[中国語]]）: [公式サイト

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