若隆元渡

若隆元 渡（わかたかもと わたる）

若隆元 渡は、1991年12月29日に愛知県名古屋市で生まれ、福島県福島市で育ちました。荒汐部屋に所属する現役の大相撲力士であり、本名は大波 渡です。現在の身長は183センチ、体重は122.9キロ、血液型はO型で、彼の最高位は東幕下7枚目（2018年9月）です。

来歴

若隆元は、力士一家に生まれ育ちました。祖父は小結・若葉山（時津風部屋・12代錣山）で、父は若信夫（幕下、立田川部屋）という相撲界の血筋を受け継いでいます。また、弟には関脇・若元春と若隆景がいます。このような背景が、彼の相撲人生に大きな影響を与えました。

学法福島高校在学中は、地域大会での優勝経験もある若隆元は、2009年11月場所で初土俵を踏みました。初土俵から1年後には、序ノ口に昇進し、それ以降も順調に階級を上げていきました。2012年7月には念願の幕下に昇進し、2016年には西幕下11枚目を記録しましたが、肩の負傷により途中で休場を余儀なくされました。その後手術を受け、2017年に復帰を果たしました。

2017年5月には四股名を本名から「若隆元」に改名しました。この改名は、戦国武将・毛利元就の3人兄弟に由来しており、彼自身の家族の名でもある「若」の字が含まれています。改名後の2018年には、自己最高位を更新し4勝3敗の成績を収めましたが、同年3月場所では師匠の停年を前に負け越しとなり、期待に応えることはできませんでした。

人物

入門当初から8代荒汐の指導を受けている若隆元は、2人の弟のまとめ役として兄貴分の役割を果たしてきました。弟たちは彼の言葉をよく聞いたというエピソードもあり、兄としての責任感が強いことが伺えます。出身地は福島県ですが、名古屋での生活も影響しており、愛知県のプロ野球チーム、名古屋ドラゴンズの熱心なファンでもあります。

エピソード

若隆元のキャリアの中で、特筆すべきエピソードがあります。兄弟子である蒼国来の引退相撲の際、彼は部屋の関係者として、幕下の身分でありながら兄弟揃って化粧廻しを身に付け、土俵入りを行いました。このことは、彼が仲間とともに支え合う姿勢を大切にしていることを示しています。

主な成績

2024年7月時点での通算成績は314勝260敗、28休であり、87場所の成績を持っています。これからのさらなる活躍が期待される若隆元。彼は今後も相撲界での飛躍を目指し、精進を重ねていくことでしょう。

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