苫小牧東港周文フェリーターミナル

苫小牧東港周文フェリーターミナル

苫小牧東港周文フェリーターミナル（とまこまいひがしこうしゅぶんフェリーターミナル）は、北海道苫小牧市に位置する旅客船のターミナルの一つで、広くは「新日本海フェリー苫小牧ターミナル」としても知られています。このターミナルは1999年に正式に運用が開始され、新日本海フェリーが管理を行っています。

ターミナルの由来と特徴

ターミナルの名称「周文」はアイヌ語に由来し、「シュブン」はウグイを意味します。このように、地域の文化が名称に反映されている点が特徴的です。新日本海フェリーの日本海航路の発着地点としての役割を果たすために、既存の苫小牧西港フェリーターミナルの利用が難しい安全上の理由から、公共岸壁を暫定的に利用して運営されています。このため、フェリーの運行時間以外には一般貨物船の利用も行われています。また、乗船時にはボーディングブリッジが設置されており、接続するための車両用スロープも備えています。

所在地とアクセス

ターミナルの所在地は以下の通りです：

〒059-1742
北海道勇払郡厚真町浜厚真17-6

公共交通機関を利用する場合、JR南千歳駅から道南バスを利用することができますが、新日本海フェリーの予約が必要です。また、苫小牧駅や沼ノ端駅には停車しないため、予定する際には十分な注意が重要です。日高本線の浜厚真駅も最寄り駅ではありますが、駅からは約1.6 km離れており、徒歩での所要時間は約20分です。公共交通機関がないため、事前の計画が求められます。自動車でのアクセスは、日高自動車道の厚真インターチェンジを利用することでスムーズに訪れることができます。

沿革と航路

苫小牧東港周文フェリーターミナルの開設に至った歴史は次の通りです。1995年に苫小牧埠頭が新日本海フェリーに啓発し、1998年には同社がターミナルの使用を市長に要請しました。1999年の2月にターミナルの建設が開始され、6月30日には苫小牧-秋田-新潟-敦賀航路が認可され、7月8日にその運航を開始しました。2002年9月には小樽-敦賀航路を振り替える形で苫小牧-敦賀の直行航路も始まり、現在は寄港便や直行便がそれぞれ運行されています。

現在の運航状況

現在の寄港便には、らいらっくとゆうかりが就航しており、苫小牧港と秋田港、新潟港間で週6往復の運行が行われています。加えて、同ルートに敦賀港も加わり、週1往復が行われています。また、直行便としてすずらんとすいせんが運行されており、苫小牧港と敦賀港間は毎日運航されています。さらに、不定期で苫小牧港と舞鶴港を結ぶ便もあります。

ターミナルの施設

ターミナルビルは鉄骨造3階建ての構造で、自然環境に調和した設計がなされています。1階には乗船の受付があり、2階には待合ホールや売店、軽食コーナー、喫煙室などの設備が整っています。3階は乗船口となっており、乗客がスムーズにフェリーにアクセスできる環境が整えられています。

苫小牧東港周文フェリーターミナルは、地域の物流や観光に貢献する重要な港として、今後も多くの人々に利用されることでしょう。

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