茅場町駅

茅場町駅について

茅場町駅は、東京都中央区日本橋茅場町一丁目に位置する、東京地下鉄（東京メトロ）の駅です。日比谷線と東西線が乗り入れており、都心部へのアクセス拠点として重要な役割を担っています。駅番号は、日比谷線がH 13、東西線がT 11です。

歴史

1963年2月28日、帝都高速度交通営団（営団地下鉄）日比谷線の人形町駅 - 東[[銀座駅]]間の開通に伴い、茅場町駅は開業しました。その後、1967年9月14日に東西線の大手町駅 - 東陽町駅間が開通したことで、日比谷線と東西線の乗換駅となりました。1980年には日比谷線ホーム、翌年には東西線ホームで駅冷房が開始され、1981年2月には乗降客の増加に対応するため大規模改良工事が実施されました。1984年3月には、日比谷線ホームとコンコースの拡幅、連絡階段やエスカレーターの増設を含む改良工事が完了しています。

2004年4月1日、営団地下鉄の民営化により、当駅は東京メトロに継承されました。2006年4月1日には、上野駅務管区が発足し、茅場町駅は上野駅務管区茅場町地域の管理駅となりました。2007年3月18日にはICカード「PASMO」の利用が可能となり、2015年6月4日には東西線ホーム、2020年2月7日には日比谷線ホームで発車メロディの使用が開始されました。2024年4月26日には定期券うりばの営業が終了しています。

駅構造

茅場町駅は地下駅で、日比谷線は相対式ホーム2面2線、東西線は島式ホーム1面2線を有しています。東西線には、中野方面に非常用の片渡り線と信号扱所が設置されています。かつては両渡り線がありましたが、保守の軽減のため片渡り線に変更されました。日比谷線の建設時には、将来の東西線建設を考慮し、交差部に東西線の駅躯体が構築されていました。駅は東西線の開通で乗換駅となりましたが、亀島川が東側に流れているため、L字型の駅構造になっています。

日本橋駅との連絡通路

東西線ホーム上の改札外地下通路には、都営地下鉄浅草線の日本橋駅に繋がる連絡通路があり、さらに東京メトロ日本橋駅まで続いています。この通路を利用することで、茅場町駅の中央改札から日本橋駅の西端まで改札外を通行できます。ただし、乗換駅としては指定されておらず、連絡普通券では入場できず、PASMOやSuicaで乗り継いだ場合は割引が適用されません。この通路は6時から23時まで通行可能です。

問題点と対策

1969年の東西線全線開通、東葉高速鉄道との相互直通運転開始、沿線人口の増加により、駅の混雑が深刻化しました。特に東西線ホームの階段横の通路は幅が狭く、ラッシュ時には危険な状態になっています。東京メトロは駅員やアルバイトを増員して対応していますが、根本的な解決には至っていません。混雑を避けるため、乗客が特定の車両に集中する傾向もあります。これらの問題を解決するため、駅の改良工事が行われています。日比谷線ホームの一部拡幅は2016年度に完了し、東西線ホームの延伸工事が2022年度に供用開始予定です。

のりば

東京メトロの路線図によると、茅場町駅には日比谷線と東西線のホームがあります。2020年6月6日から運行している座席指定列車「THライナー」は、茅場町駅では久喜行きが乗車のみ、恵比寿行きが降車のみの取り扱いとなります。

発車メロディ

全ホームで発車メロディが使用されています。東西線ホームでは、2015年6月4日から向谷実作曲のメロディが、日比谷線ホームでは、2020年2月7日からスイッチ制作のメロディが使用されています。

駅構内設備

駅構内には、エスカレーター、エレベーター、トイレ、定期券うりば、METRO'S（売店）、コインロッカー、金融機関ATMなどの設備があります。エスカレーターは時間帯によって運転方向が変更されます。トイレは中央改札内と西改札外にあり、西改札外のトイレは車椅子やオストメイトに対応しています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は105,877人です。これは東京メトロ全130駅中25位です。乗換人員を含めた場合、日比谷線は同線内3位、東西線は同線内4位の乗降人員となっています。近年の1日平均乗降人員は増加傾向にあります。

駅周辺

茅場町駅周辺は、兜町に近接しているため、証券会社や大手企業が多く立地しています。かつては金融街として栄えましたが、近年は変化が見られます。一方で、駅周辺にはビジネスホテルが多く、出張客や観光客が利用しています。東京駅、羽田空港、東京ディズニーリゾートなどへのアクセスも便利です。

バス路線

最寄りのバス停留所は、「茅場町」「兜町」「茅場町・兜町東証前」で、都営バス、平和交通、西岬観光、日の丸自動車興業の路線が利用できます。

その他

かつては他の駅とは異なる発車ブザーが鳴っていましたが、現在は他の駅と同じブザーになっています。駅構造上、東西線の門前仲町寄りと日比谷線の人形町寄りが混雑しやすく、朝ラッシュ時には特に混雑が激しくなります。また、東西線の当駅から門前仲町駅方面には防水ゲートが設置されています。

茅場町駅は上野駅務管区茅場町地域として近隣の駅を管理しており、新垣結衣が出演した東京メトロのCMの撮影にも使用されています。2024年5月には、東西線の線路工事に伴い、一部列車が当駅で折り返し運転を実施しました。

隣の駅

東京メトロ
日比谷線：八丁堀駅 - 茅場町駅 - 人形町駅
東西線：日本橋駅 - 茅場町駅 - 門前仲町駅

脚注

注釈
出典
利用状況に関する資料
東京地下鉄の1日平均利用客数
地下鉄の統計データ
東京都統計年鑑

参考文献

『東京地下鉄道日比谷線建設史』帝都高速度交通営団、1969年1月31日。
『東京地下鉄道東西線建設史』帝都高速度交通営団、1978年7月31日。
『東京地下鉄道有楽町線建設史』帝都高速度交通営団、1996年7月31日。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

* 茅場町駅/H13/T11 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ

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