茨城県道18号茨城鹿島線

茨城県道18号茨城鹿島線

茨城県道18号茨城鹿島線は、茨城県東茨城郡茨城町から鹿嶋市に至る、全長約61kmの主要地方道です。この路線は、茨城県のほぼ中央部から東部にかけて、南北に長く伸びています。

概要

茨城町長岡（国道6号）を起点とし、茨城町、鉾田市の市街地を経由し、北浦の西岸に沿って南下、鹿嶋市街へと至ります。茨城町から鹿行地域を南北に縦断する重要な幹線道路であり、茨城町、鉾田市、鹿嶋市といった地域間の連携を強化する役割を担っています。

この道路は、東関東自動車道 茨城空港北ICと接続しており、広域交通ネットワークへのアクセスも良好です。また、鹿嶋市内の鹿島神宮駅付近では、国道51号鹿嶋バイパスと交差しており、交通の要衝となっています。

路線データ

起点：東茨城郡茨城町大字長岡（国道6号・茨城県道40号内原塩崎線交点）
終点：鹿嶋市大字宮中（国道124号・茨城県道242号鉾田鹿嶋線交点）
総延長：55.137km
実延長：49.374km

歴史

茨城鹿島線の前身は、1965年に廃止・統合された県道鉾田鹿島線と県道当間茨城線です。当初は茨城町奥谷を起点とし、鹿嶋市宮中までを結ぶ路線として認定されました。1995年の整理番号変更により、現在の18号線となりました。

かつて鉾田市紅葉付近では、バイパスと旧道に分岐していましたが、2009年にバイパスが全線開通。旧道はその後、鉾田市に移管されました。

年表

1965年8月26日：県道茨城鹿島線として路線認定、供用開始。
1967年6月29日：鹿嶋市内の隘路を拡幅改良。
1968年2月26日：大洋村（現：鉾田市）内に新道の道路区域を指定。
1969年3月17日：大洋村内の狭隘な旧道区間の県道指定を解除。
1969年5月15日：大洋村内の狭隘路の道路改良工事開始。
1971年11月22日：大洋村内に道路改良バイパスを建設するための道路区域を指定。
1972年4月6日：鉾田町内に2車線化道路改良バイパスを開通。
1975年1月13日：大洋村内の2車線化道路改良バイパスを開通。
1978年9月11日：大野村（現：鹿嶋市）内の狭隘路を2車線化拡幅。
1979年6月12日：鹿嶋市内の土地区画整理事業に伴い新経路に変更。
1984年4月9日：鉾田町内に道路改良バイパス道路が開通。
1985年3月25日：鉾田町内に環状道路の一部を新設。
1986年3月31日：鹿嶋市内の土地区画整理事業に伴い、新道新設。
1988年2月20日：鹿嶋町内にバイパス道路が開通。
1989年8月22日：鉾田町内に新道区間が開通。
1990年3月22日：大野村内の区間を現道拡幅2車線化。
1991年5月16日：鉾田町内にバイパスを新設する道路区域が決定。
1992年8月31日：大洋村内にバイパス道路が開通。
1993年3月22日：茨城町内の国道旧道区間を編入し、路線を延伸。
1993年4月8日：鹿嶋市内に道路を延伸する道路区域が決定。
1993年5月11日：主要地方道に指定。
1995年3月30日：整理番号を18に変更。
1996年2月8日：大洋村内の旧道区間が村道に降格。
1999年10月12日：鉾田町内にバイパスの一部区間が開通。
2001年1月15日：鉾田町内の旧道が町道に降格、バイパスを編入しルート変更。
2002年3月26日：鹿嶋市内に都市計画道路の一部が開通。
2002年6月24日：鉾田町内にバイパスの一部区間が開通。
2003年3月24日：鉾田町内にバイパスの一部区間が開通。
2008年4月1日：鉾田市と鹿嶋市内の区間を通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定。
2009年3月26日：鉾田市内にバイパスの一部区間が開通。
2010年3月6日：東関東自動車道 茨城空港北ICの取り付け道路が開通。
2011年12月7日：鉾田市内にバイパスが開通。
2013年12月19日：鉾田市内の旧道区間が指定解除、市道に降格。
2015年1月19日：鉾田市内にバイパス道路が開通、全線開通。
2015年3月19日：鉾田市内の旧道区間が指定解除、市道に降格。
2016年3月10日：鉾田市内の旧道区間が指定解除、市道に降格。
2017年3月23日：鉾田市内の旧道区間が県道指定解除、市道に降格。
2017年3月27日：鹿嶋市内に新道区間を供用開始。
2019年7月31日：茨城町と鉾田市内の区間を、通行車両の高さ最高限度4.1m、および国際コンテナ車の重量・長さ上限を引き上げる道路に指定。
2020年9月17日：鹿嶋市内の区間を暫定2車線から4車線化。
2022年12月20日：鹿嶋市内の終点側道路延長部を供用開始。
2023年1月23日：鹿嶋市内の国道124号重複区間を県道の道路区域に指定。

路線状況

茨城町長岡から始まり、茨城県道16号大洗友部線と重複区間を経由し、鉾田市街を抜け、北浦の西岸に沿って鹿嶋市へと至ります。かつては、関東鉄道バスが路線をほぼ走破していましたが、2005年に一部区間が廃止されています。

鹿嶋市内の終点付近では、国道51号と国道124号を結ぶ道路整備が進められており、都市計画道路として全線が開通しています。

災害発生時の緊急輸送道路としての役割を担うため、一部区間では電柱の設置が制限されています。

重複区間

茨城県道16号大洗友部線（茨城町長岡 - 茨城町奥谷）
茨城県道50号水戸神栖線（鉾田市大和田）
茨城県道116号鹿田玉造線（鉾田市上富田）
国道124号（鹿嶋市佐田 - 鹿嶋市宮中）

道路施設

長岡橋（涸沼前川、茨城町長岡）
秋葉橋（寛政川、茨城町秋葉）
須田大橋（鉾田市大和田）
永長橋（長茂川、鉾田市新鉾田）
境橋（長茂川、鉾田市新鉾田西 - 烟田）
神野橋（鹿嶋市神野 - 宮中）
宮中大橋（鹿嶋市大字宮中）
下塙橋（鹿嶋市大字下塙）

地理

通過する自治体:

東茨城郡茨城町
鉾田市
鹿嶋市

交差する道路

国道6号・茨城県道40号内原塩崎線（起点）
茨城県道16号大洗友部線（茨城町長岡）
茨城県道16号大洗友部線・茨城県道43号茨城岩間線（茨城町奥谷）
茨城県道181号宮ヶ崎小幡線（茨城町鳥羽田）
東関東自動車道 茨城空港北IC
茨城県道144号紅葉石岡線（鉾田市紅葉）
茨城県道50号水戸神栖線・茨城県道360号大和田羽生線（鉾田市大和田）
茨城県道50号水戸神栖線・茨城県道116号鹿田玉造線（鉾田市上富田）
茨城県道110号鉾田茨城線（鉾田市飯名）
茨城県道2号水戸鉾田佐原線（鉾田市塔ヶ崎）
茨城県道2号水戸鉾田佐原線（鉾田市鉾田）
茨城県道182号大竹鉾田線（鉾田市安塚）
茨城県道242号鉾田鹿嶋線（鉾田市二重作）
国道354号（鉾田市札）
茨城県道186号荒井行方線（鹿嶋市津賀）
茨城県道238号須賀北埠頭線（鹿嶋市須賀）
国道51号（鹿嶋市宮中）
茨城県道192号鹿島神宮線（鹿嶋市宮中）
国道51号（鹿嶋市城山）

沿線にある施設

北浦（鉾田市・鹿嶋市）
鹿島臨海鉄道 北浦湖畔駅（鉾田市梶山）
塚原卜伝の墓（鹿嶋市須賀）
JR鹿島線 鹿島神宮駅（鹿嶋市宮中）
鹿島城山公園（鹿嶋市宮中）
鹿島神宮（鹿嶋市宮中）

脚注

注釈

出典

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

参考文献

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
水戸土木事務所
鉾田工事事務所
潮来土木事務所

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