草野駅 (兵庫県)

草野駅：丹波篠山市の静かな駅

草野駅は、兵庫県丹波篠山市草野字横道ノ坪に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線の駅です。JR宝塚線（アーバンネットワーク）の愛称区間にも含まれており、駅番号はJR-G66となっています。のどかな田園風景の中に佇む、地元住民に親しまれる駅です。

歴史：地元の熱意によって誕生

草野駅は、1958年3月27日、日本国有鉄道福知山線の藍本駅～古市駅間に新設されました。建設費は地元の強い要望と尽力によって全額負担され、地域住民にとって待ち望まれた駅の開業となりました。その後、国鉄分割民営化（1987年4月1日）に伴いJR西日本の駅となり、「JR宝塚線」の愛称を使用開始（1988年3月13日）、篠山口鉄道部の管轄（1992年4月1日～2009年5月31日）を経て、現在は福知山駅の被管理駅となっています。

1997年3月8日には、福知山線の複線化工事に伴い、駅は1面1線から2面2線の相対式ホームへと拡張されました。これにより、列車の行き違いが可能となり、利便性が大きく向上しました。その後、自動改札機（1999年1月22日）やICOCA（2003年11月1日）の導入により、利用者の利便性向上はさらに進みました。2018年3月17日には駅ナンバリングが導入され、現在に至ります。

駅構造：シンプルな無人駅

草野駅は2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、分岐器や絶対信号機がないため停留所に分類されます。2番のりば側にはロータリーが整備され、1番のりば側にも出入口があります。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。複線化前は1面1線の単式ホームで、一部の普通列車は通過していました。

現在では無人駅として運営されていますが、ICOCAなどのICカード、簡易型自動券売機と自動改札機が設置されており、利便性は確保されています。ただし、高額紙幣やオレンジカードは利用できません。トイレは駅前に自治体管理の多目的トイレが設置されています。

ダイヤ：日中は1時間あたり2本

日中の運行頻度は1時間あたり2本ですが、朝晩は3～5本に増便され、JR東西線経由の電車も運行されています。

利用状況：近年は200～300人台

2016年度の1日平均乗車人員は約239人でした。近年は200人台～300人台で推移しています。

駅周辺：田園風景と住宅地

草野駅周辺は田園地帯が広がり、住宅が点在しています。静かで落ち着いた雰囲気の地域です。主な周辺施設としては、草野公民館、国道176号、舞鶴若狭自動車道などがあります。

アクセス：バス路線も利用可能

駅へのアクセスは、ウイング神姫（旧神姫グリーンバス）と、丹波篠山市コミバスハートランが運行するバス路線があります。ウイング神姫のバス停は国道176号沿いに、コミバスハートランのバス停は駅東口のロータリーにあります。

隣の駅

• - 藍本駅
• - 古市駅

まとめ

草野駅は、丹波篠山市の自然豊かな地域に位置する、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。地元住民の生活を支える重要な交通拠点であり、周辺環境との調和も保たれています。利用者の利便性向上に向けた取り組みも継続されており、今後も地域社会に貢献していくことが期待されます。

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