華山駅

華山駅（かざんえき）

華山駅は、かつて台湾の台北市中正区に位置していた台湾鉄路管理局縦貫線の駅です。この駅は、本線だけでなく、支線や専用線も接続する重要な拠点でした。1937年に樺山駅として開業し、その後、華山駅と改称されましたが、1986年に廃止されました。駅は広大なヤードを持つ地上駅で、多くの貨物や旅客を扱っていました。

歴史

華山駅の歴史は、1937年12月1日に樺山駅として開業したことから始まります。駅名は、当時の樺山町に由来し、その地名は初代台湾総督の樺山資紀にちなんで名付けられました。1949年5月1日には、華山駅と改称され、その後も台湾の鉄道輸送を支えました。しかし、1986年7月21日に廃止され、貨物取扱機能は南港貨物駅に移管されました。

廃止後、駅の跡地は華山車場と改名され、縦貫線台北地区地下化工事の建設資材置場として利用されました。その後、地下化工事が完了すると、この場所は再び役割を終え、現在は文化施設や公園として生まれ変わっています。特筆すべきは、2019年12月30日に台北市政府文化局の審議により、駅の歴史建築としての登録が決定されたことです。これにより、華山駅の歴史的な価値が改めて認められ、後世に伝えられることとなりました。

駅構造

華山駅は、広大なヤードを持つ地上駅でした。その規模の大きさは、かつてこの駅が台湾の鉄道輸送において重要な役割を果たしていたことを物語っています。数多くの線路が敷かれ、貨物列車や旅客列車が行き交っていました。

廃止前の利用状況

華山駅は、旅客輸送だけでなく、貨物輸送においても重要な役割を果たしていました。特に、台湾の経済発展に伴い、貨物輸送の需要は高まり、華山駅は重要な物流拠点としての機能を担っていました。

また、1950年代以降の白色テロの時代には、死刑を免れた受刑者が、この駅から列車で緑島郷（台東県）の収容所に移送されていたという歴史的な側面も持っています。

駅周辺

華山駅の跡地周辺は、現在、様々な施設が集まるエリアとなっています。

華山1914文化創意産業園区：旧酒工場の建物をリノベーションした文化施設で、アート展示やイベントが開催されています。
華山商務ビル：民主進歩党の中央党部所在地です。
華山公園：駅跡地の一部が整備された公園で、市民の憩いの場となっています。
中山基督長老教会：歴史ある教会です。
台北市税捐稽徴処：台北市の税務関連機関です。
台北国際芸術村：アーティストの滞在施設や展示スペースです。
善導寺：仏教寺院です。
善導寺駅：台北捷運の駅です。

隣の駅

台湾鉄路管理局

縦貫線（旧線）：松山駅 - 新生駅 - 華山駅 - 台北駅
機廠線（台北端廃止）：台北機廠 - 華山駅
三張犁[[支線]]（廃止・現 廃鉄道広場公有駐車場）：聯勤44兵工廠 - 華山駅
松山煙草工場専用線（廃止）
救済総署専用線（廃止）
大同興運専用線（廃止）

関連項目

白色テロ (台湾)

外部リンク

不義遺址資料庫 > 華山貨運站 国家人権博物館

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