萱嶋高

萱嶋 高（かやしま たかし）

1889年4月18日、宮崎県児湯郡高鍋町に生まれた萱嶋高は、昭和にかけて活躍した大日本帝国陸軍の軍人であり、最終的には陸軍中将の 職位に就きました。彼の経歴は日本の軍事史において重要な一幕を形成しています。ここでは、彼の経歴や業績について詳しく探っていきます。

経歴

萱嶋は陸軍士官学校の22期生として1910年に卒業後、陸軍大学校の32期を1920年に終え、そのキャリアをスタートさせました。最初の任務は天津駐屯歩兵隊という重要な部隊で、1935年から支那駐屯歩兵第2連隊の長を務め、リーダーシップを発揮しました。

1937年7月、北京南方の南苑戦に参加した際、彼は通州事件の発生に直面しました。この事件は当時の日本と中国の関係に重大な影響を与え、萱嶋自身も連隊の主力を率いて通州へ急行しました。これにより、彼は戦時中の重要な軍人としての名声を得ました。

その後、彼は陸軍少将に昇任し、歩兵第136旅団の指揮官となります。1941年3月には陸軍中将に昇進し、留守第6師団長の職に就任。その後、1943年には新設された第46師団の師団長に任命されますが、南方への派遣の前に予備役に転じ、その後再び留守第6師団長として召集されました。

戦後の活動

戦争が終結した1945年、萱嶋は宮崎市長に就任します。しかしながら、連合国軍の進駐を受けて辞職を余儀なくされ、その後は公職から追放されました。彼は極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判において、通州事件について証言を行うなど、戦後の歴史の証人としても活動しました。また、彼は舞鶴神社の宮司も務めていました。

年譜

• - 1910年：陸軍士官学校を卒業
• - 1920年：陸軍大学校を卒業
• - 1935年：陸軍歩兵大佐に就任し、天津駐屯歩兵隊長
• - 1936年：支那駐屯歩兵第2連隊長
• - 1941年：陸軍中将に昇進し、留守第6師団長
• - 1945年：宮崎市長に就任、戦後公職追放
• - 1956年：死去

栄典

萱嶋はその生涯にわたり、多くの栄典を受けました。位階としては、1911年に正八位、1914年に従七位、1924年には従六位、1941年には従四位、そして1943年に正四位を授与されています。また、1940年には紀元二千六百年祝典記念章を受けるなど、彼の業績は高く評価されています。

まとめ

このように、萱嶋高は日本の陸軍史における重要な人物であり、その人生は戦争と平和の時代を跨いだ多様なエピソードから成り立っています。また、彼の活動は現在でも引き継がれ、多くの人々に影響を与えていることを忘れてはなりません。

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