葛城ゆい

葛城 ゆい

葛城 ゆい（かつらぎ ゆい）は、1959年1月5日に大阪府で生まれた日本の女優です。本名を多田 祐子といい、現在は劇団NLTに所属しています。血液型はO型です。

略歴と人物像

大阪府立箕面高等学校を卒業後、宝塚歌劇団に入団。宝塚歌劇団の64期生として、舞台人としての第一歩を踏み出しました。同期には、後に花組トップ娘役として活躍したひびき美都さんや秋篠美帆さん、さらに幸和希さん、郷真由加さん、仁科有理さんといった女優陣に加え、元星組トップスターで宝塚音楽学校講師を務める紫苑ゆうさん、宝塚歌劇団の振付家である御織ゆみ乃さんなど、多くの才能豊かな顔ぶれが揃っています。

身長158cm、体重50kgというスタイルを持ち、特技としてはダンス、日本舞踊、そして歌を挙げています。これらの特技は、宝塚歌劇団で培われた高い身体能力と表現力を示すものであり、その後の幅広い舞台活動において大きな強みとなっています。

出演歴

宝塚歌劇団退団後は、劇団NLTを中心に多岐にわたる分野で活動を展開しています。

舞台

特に舞台での活躍は顕著であり、劇団公演のみならず、外部の舞台作品にも多数出演しています。時代劇から現代劇、コメディまで幅広いジャンルに対応できる柔軟性を持っています。出演作品には「松井誠錦秋公演」、「おためし遊ばせ」、「広島の姉妹」、「桜吹雪狸御殿」、「暴れん坊将軍」といった作品があり、2011年には京都四條南座にて上演された喜劇「女房は幽霊」に出演するなど、精力的に舞台活動を続けています。

映像作品

テレビドラマにも出演しており、子供向け番組「さわやか3組」、連続テレビ小説「あぐり」、SFドラマ「七瀬ふたたび」など、様々な年代やジャンルの作品に登場しています。また、1999年には土曜ワイド劇場「法医 歯科学の女 青いサンゴ礁にナゾの白骨死体!」といった2時間ドラマにも出演し、映像の世界でもその存在感を示しました。Vシネマでは「天使の瞳」に出演しています。

吹き替え・声優

女優としての演技力を活かし、吹き替えや声優としても多数の作品に参加しています。クエンティン・タランティーノ監督作品「キル・ビルII」をはじめ、ディズニーチャンネルのオリジナルムービー「カンフー・プリンセス・ウェンディー・ウー」ではニーナ役、人気医療ドラマ「ER X 緊急救命室」ではアルマ役を担当するなど、著名な海外ドラマや映画の吹き替えに数多く携わっています。その他にも「月のひつじ」、「名犬ラッシー」、「名探偵モンク」（シーズン3およびシーズン6のサリー役）、そして「殺人の足跡 マーダーランド」ではメイトランド役を務めるなど、その声の演技は幅広い層に届けられています。また、NHK教育テレビの番組「なんでもQ」では、ハチの主婦やダチョウの貿易商といった個性的なキャラクターの声も担当しており、声優としての多様な才能も発揮しています。

その他

宝塚歌劇団出身者として、「ボンジュール宝塚」といったショーにも出演した経験があります。

宝塚歌劇団で培ったダンス、日本舞踊、歌といった特技を武器に、舞台女優を核としながらも、テレビドラマ、Vシネマといった映像作品、そして吹き替えや声優として声の世界でも活躍する葛城ゆい。その多才な表現力で、長年にわたり日本のエンターテインメント界に貢献し続けています。所属する劇団NLTの公式サイトでは、彼女のプロフィールを確認することができます。

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