蒲江町

蒲江町（かまえまち）とは

蒲江町は、大分県の南東部に位置していた町です。豊かな自然に恵まれ、美しい海岸線が特徴でした。2005年3月3日、佐伯市および南海部郡の5町3村との合併により、新たな佐伯市の一部となりました。

地理

蒲江町は、山と海に囲まれた地形をしていました。

山: 高平山が町のシンボル的な存在でした。
島: 深島、屋形島、地黒島、沖黒島などの島々が、美しい景観を形成していました。

歴史

蒲江町の歴史は、町村制の施行とともに始まりました。

1889年（明治22年）4月1日: 町村制施行により、蒲江浦と猪串浦の区域が合併し、蒲江村が発足。
1911年（明治44年）1月1日: 町制が施行され、蒲江町となりました。
1955年（昭和30年）3月31日: 蒲江町は、名護屋村、下入津村、上入津村との新設合併により、新たな蒲江町として再出発しました。
1960年（昭和35年）10月29日: 蒲江と名護屋を結ぶ定期船が沈没する事故が発生。女子生徒5名が犠牲となりました。
2005年（平成17年）3月3日: 佐伯市と南海部郡の5町3村との新設合併により、蒲江町は歴史の幕を閉じ、新たな佐伯市が誕生しました。

行政

町長: 最後の町長は塩月厚信氏（2003年 - 2005年）でした。

経済

蒲江町は、豊かな海の幸に恵まれ、水産業が盛んでした。特に、以下の特産品が有名でした。

一村一品: 干魚、緋扇貝、真珠、豊の活ぶり、ひらめ、豚、電照菊、トコブシ、いちご、ハウスみかん、ハウスびわ、アスパラガス
一村一魚: 緋扇貝、豊の活ぶり、ひらめ、真珠、干魚

姉妹都市・提携都市

蒲江町は、以下の都市と姉妹都市または友好町村提携を結んでいました。

国内:
日田市（大分県） - 1988年姉妹都市提携
波野村（熊本県、現阿蘇市） - 1987年友好町村提携

地域

教育

町内には、中学校、小学校がありました。

中学校:
蒲江町立蒲江翔南中学校（県立蒲江高校跡地に2002年開校）
小学校:
蒲江町立上入津小学校
蒲江町立楠本小学校
蒲江町立尾浦小学校
蒲江町立西浦小学校
蒲江町立河内小学校
蒲江町立蒲江小学校
深島分校
蒲江町立猪串小学校
蒲江町立名護屋小学校
森崎分校
蒲江町立波当津小学校

電気

蒲江町に電気が通ったのは1917年（大正6年）のことです。1912年（大正元年）に才賀藤吉氏が事業許可を受け、1913年（大正2年）に蒲江電気を設立。1917年（大正6年）6月に発電所を建設し、蒲江町への電力供給が始まりました。

交通

鉄道: 町内には鉄道路線は通っていません。最寄りの駅は、JR九州日豊本線の佐伯駅または延岡駅です。
道路: 町内に高速道路は通っていませんでしたが、合併後に東九州自動車道のインターチェンジが開通しました。
国道: 国道388号
県道: 大分県道37号佐伯蒲江線、大分県道122号古江丸市尾線、大分県道687号西野浦河内線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

祭り

蒲江町では、四季折々の祭りやイベントが開催されていました。

菜の花まつり
仙崎公園つつじ祭
マンボウフェスタ
ふるさとふれあいまつり
のじぎく祭

スポーツ大会

パラグライダー大会
ボードセーリング大会
ブリロードレース大会

観光スポット

大分県マリンカルチャーセンター: 日本一長い100m海水プールがあることで有名でした。
仙崎つつじ公園
高平展望公園
元猿海岸
波当津海岸

出身有名人

蒲江町は、多くの著名人を輩出しています。

御手洗毅（キヤノン株式会社初代社長）
御手洗冨士夫（キヤノン株式会社代表取締役社長）
小野正嗣（作家、比較文学者、早稲田大学文化構想学部教授）
山田和宏（画家、フランス・サロン・ドートンヌ協会正規会員）

脚注

関連項目

大分県の廃止市町村一覧

外部リンク

蒲江[町]
* 佐伯市・南海部郡5町3村合併協議会(Internet Archive)

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