藤原仲実

藤原仲実：平安時代後期の公卿

藤原仲実（ふじわら の なかざね）は、平安時代後期の公卿であり、藤原北家閑院流に連なる人物です。大納言・藤原実季の三男として生まれ、桟敷または高松を号しました。

経歴

仲実は、承保3年（1076年）に侍従に任じられ、そのキャリアをスタートさせました。その後、承暦2年（1078年）には従五位上兼丹後守に叙任、永保元年（1081年）には従四位下に昇叙し、備中守（これ以前に少将）・右中将を兼ねました。さらに、寛治5年（1091年）には中宮権亮・蔵人頭を兼任、同6年（1092年）には参議に任じられ、公卿としての地位を確立していきます。同7年（1093年）には左中将兼播磨権守、嘉保3年（1096年）には従三位、永長2年（1097年）には正三位、承徳2年（1098年）には備中権守を兼ねました。康和4年（1102年）には権中納言、同5年（1103年）には正二位に昇叙し、永久3年（1115年）には権大納言にまで上り詰めました。

白河法皇の院近臣として仕え、政治の舞台で重要な役割を果たしました。

保安2年（1121年）12月7日に出家し、そのわずか16日後の同月23日に薨去。享年58歳でした。

系譜

父：藤原実季
母：藤原睦子 - 藤原経平の娘
妻：藤原顕季の娘
長男：藤原実衡（1100-1142）
男子：藤原公頼
女子：藤原実隆室
妻：藤原惟綱の娘
男子：藤原季輔
生母不明の子女
男子：藤原季重
男子：藤原季兼
男子：実命
男子：円良
女子：藤原宗能室


藤原仲実は、公卿として数々の要職を歴任し、白河法皇の側近として政治に関与しました。彼の家系は、多くの子供たちによって受け継がれ、それぞれの時代で活躍しました。

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